皐月賞(GI・芝2000m)に出走予定の
コディーノ(牡3・
藤沢和雄厩舎)が、4月11日(木)に、南ウッドチップコースで2頭併せの追い切りを消化した。管理する
藤沢和雄調教師と追い切りにも騎乗した
横山典弘騎手のコメントをお届けする。
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藤沢和雄調教師。
「この間、
弥生賞(GII・芝2000m・3着)を使わせてもらっていますし、調整はしやすいのですが、ここのところずっと単走でやっていましたので、今日(4/11)は併せ馬でやりました。時計は遅かったですけど、いつも動きは良いですし、今日も良かったですよ。ここまで予定通りに来ています。前走もその前(
朝日杯FS・GI・芝1600m・2着)も、結果的に負けてますからね。位置取りも乗り役のイメージと違って、スムーズに行かなかったですが、競馬ですから仕方ないですね。
若馬らしく、ジャンプしたり、走りたがるところがあって元気な馬です。このような元気な馬を管理させてもらうと、おっとりドンと構えている馬がいいなと思いますし、逆にドンと構えている馬を管理させてもらうと、もっとはしゃいでもらいたいなと思ったりします。ないものねだりですね(笑)。
でもデビュー時から比べると、幾分、ヤンチャでなくなったかなと思います。どこの競馬場も大変ですけど、中山の2000mは難しいコースですね。ただ、横山(典)騎手は乗り慣れていますし、うまく乗ってくれると期待しています。それにスタートも競馬も上手で、2000mでも1600mでも好位で競馬ができていますから、流れひとつでどうにでもなるのかなと思っています。いつも応援してもらっているのに残念な結果になってしまっていますし、朝日杯のゴール前の悲鳴がいまだに耳に残っているので、今回は応援してくれた人たちに何とか恩返ししたいと思っています」
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横山典弘騎手。
「前に馬を置いて、その馬と直線では並べるという指示でした。指示通りの追い切りでしたし、具合も良くて動きも良かったです。前走の
弥生賞で、本番と同じ2000mを経験できたのは良かったと思います。本番でも心配はしていません。毎年クラシックは、ジョッキーとして楽しみにしていますし、これだけの良い素材の馬に乗せてもらってワクワクしています。素晴らしい馬はたくさんいますけど、その中でもこの馬は、なかなか面白いタイプだなと思います。言葉にはうまく表せないですけどね(笑)。1戦ごとに精神的にも成長していて、ここまで順調に来ていますから、このまま本番まで行ってくれればと思います。
コディーノの強さを出せるように、あとは僕がしっかり乗るだけです」(取材・写真:佐々木祥恵)