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天皇賞・春フォゲッタブルら、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2013年04月11日(木) 17時46分
 先週6日、7日に大量の雨が降った栗東。その影響を受けたウッドチップ馬場は、7日の時点で追い切り時計が遅くなる現象が出ていた。それ以降は雨の降る天候ではなかったものの、やや肌寒いような時間が多かったこともあり、極端に馬場が良化するといったことはなかった。

 今週から坂路馬場のウッドチップは入れ替え工事が始められるため、5月あたりには時計の掛かる状態は解消されると思うが、「雨が降って、悪くなる」を繰り返した、今のウッドチップ馬場は雨の影響以上に悪い状態かも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 10日の一番時計はダノンフェアリー(栗東・角居勝彦厩舎)の4F53.3秒だったが、この数字は先週に比べて、かなり遅い。ただ、10日に追い切られた馬に常に速い4F時計をマークするタイプがいなかったことも事実で、この点を考慮して馬場差を観測しないことには、正確な数値はつけられないだろう。

 そうはいっても、先週より重たい馬場状態であることは間違ないなく、先週の馬場差「+1.8秒」から、少し悪化した『+2.0秒』というのが、10日の馬場差。

 11日は前日にウッドチップが掘り返されて、徐々に乾きつつある状態という感じで、時計は少し出やすい状態。4F52秒台も7頭おり、前日よりはかなり時計が出るようになったと判断していいはずなので、馬場差は『+1.0』で観測した。

【CW/5F66.5秒】
 時計が掛かっているという印象はないものの、直線でバランスを崩したり、のめるような仕草を見せたりする馬も見られたくらい、馬場状態は悪そう。ただ掘れている箇所などを気をつけながらの追い切り、または馬場が整地されたハロー明けなどでは、ある程度時計が出る馬場になっている。

 11日は前日からの好天もあって、調教時間の前後半を通じて走りやすい馬場状態。そんな馬場で朝一番に追い切られたのが、天皇賞春の2週前追い切りとなったフォゲッタブル(栗東・池江泰寿厩舎)。和田竜二騎手が跨って、3歳馬2頭を後方から追走するという内容だった。

 行きっぷりのよさ、ダイナミックなフットワークは特に変わりないが、前走3着したという先入観もあるのか、いつも以上に良く見える。前2頭に追いつくと、直線は内からアルスヴィズに並びかけて、手応え優勢で先着。時計は6F83.6〜5F68.9〜4F54.2〜3F39.5〜1F12.4秒と決して速い数字ではないが、のびのびと走れている状態を見ていると、やはり評価しないわけにはいかない。

 馬場差は、10日、11日とも先週よりわずかに速い『-1.1秒』で観測した。

【DP/5F64.5秒】
 天候が悪かった先週に比べると、明らかに追い切り頭数が落ち着いたDP。ほぼ、いつもの頭数に戻ったという感じだった。

 今のDP追い切り大将はサンレイレーザー(栗東・高橋義忠厩舎)。道中の見た目のスピードが大して速くないように見えても、実際にストップウォッチを見てみると、1F13秒台で、最後まで余裕の走り。6F78.2〜1F11.3秒という時計は申し分なく、この動きは前走時よりも良くなっている。これなら来週のマイラーズCには絶好の状態で出走することができそうだ。

 馬場差は10日、11日ともに先週と同じ『-1.0秒』で観測している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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