20日、京都競馬場で行われた11R・錦S(4歳上・1600万・芝1600m)で、道中では好位のインコースを追走していた2番人気
セイルラージ(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)が、直線に向いて内から一気に抜け出して優勝。騎乗していた
岩田康誠騎手(39歳、栗東・フリー)は、1999年11月7日の
JRA初騎乗から数えて13年5か月、2006年3月の
JRA移籍からは7年1か月での史上25人目、現役では11人目となる
JRA通算1000勝を達成した。
なお、勝利を飾った
セイルラージは、ダートの活躍馬
ローマンレジェンド、
ミラクルレジェンドなどでのコンビでもお馴染みの
藤原英昭厩舎の所属馬で、奇しくも同調教師にとって
JRA通算400勝目が重なる、ダブルでの
メモリアルVの達成となっている。
レース後、岩田騎手はお立ち台に上ってインタビューに応え、「日ごろから1000勝できたらいいなと思いながら、これを大きな目標として、日々一生懸命に乗ってきました。それから、この記録は自分一人で勝ち取ったものではなく、馬主さんはじめ、関係者の皆様のお陰だと思います。(京都競馬場での記録達成については)初めて
JRAに騎乗した競馬場だったので、そこで達成できて凄く嬉しいです。(今後の抱負については)一つ一つのレースを大切に、気持ちを込めて乗り、毎年の目標にしている『全国リーディング』を獲れるように、頑張っていきます。(その上で)記録よりも、ファンの皆様の記憶に残るレースをできればいいなと思います。」と話した。
また、自身の後ろでプラカードを持っていた
浜中俊騎手と、
岡田祥嗣騎手からの祝福については真顔で「感無量です」と答えるも、浜中騎手が苦笑するなど周囲の空気はやや失笑ムードに…。思わぬ『不発』に、壇上の主役もたまらず恥ずかしそうにしていた。
【
岩田康誠騎手プロフィール】
1974年3月12日生まれ(39歳)
1991年10月23日
地方競馬初騎乗
1991年10月29日
地方競馬初勝利
1999年11月7日
JRA初騎乗
2000年9月16日
JRA初勝利
【主な重賞勝ち鞍】
2002年
セントウルS(GIII)
ビリーヴ2004年
菊花賞(GI)
デルタブルース2006年
メルボルンC(豪-GI)
デルタブルース2007年
ジャパンC(GI)
アドマイヤムーン2008年
天皇賞・春(GI)
アドマイヤジュピタ2009年
皐月賞(GI)
アンライバルド2011年
ジャパンC(GI)
ブエナビスタ2012年
日本ダービー(GI)
ディープブリランテ2012年
ジャパンC(GI)
ジェンティルドンナ2012年
香港スプリント(香港-GI)
ロードカナロア2013年
高松宮記念(GI)
ロードカナロア