ダイヤモンドSを制し、勢いに乗る
アドマイヤラクティ。オープン昇級後は(3)(3)(3)着と足踏みが続いたが、一気の距離延長で目の覚めるような完勝劇を披露した。いい脚を長く使えるタイプで、今回の舞台設定はピッタリだ。1週前追い切りは、岩田を背に栗東CWで6F84秒8-11秒7(一杯)。21日もCWで馬なりの調整が施され、帰厩後は順調に乗り込まれている。「1週前の動きは良かった。追った後すぐに息が入ったし、心肺機能が高いね」と梅田智師もご満悦。「血統や気性、操縦性の高さから長丁場は合うし、京都コースにも良績がある。相手なりに走れるので、このメンバーでも崩れるイメージはないよ」。初めてのGI挑戦にも臆するところはない。陣営の期待感は相当だ。
豊富なスタミナと安定感抜群の末脚が持ち味の
デスペラード。芝に矛先を変えてから着実に
ステップアップを果たし、ついにGIの舞台に駒を進めてきた。安達師も「変わりなく順調です。前走(
阪神大賞典2着)でうまく賞金を加算でき、天皇賞に出られることになりました」と、ここまでこられたことにホッとした表情を見せる。そして、浜中を背に栗東DPで行われた1週前追い切りは、いつも通りハードに追われ、6F76秒2-11秒7(馬なり)と好時計をマーク。追うごとに活気が増し、前走以上の状態で臨めそう。「阪神より京都の方が相性はいいですが、前走は阪神でも走ってくれました。今は充実しているんでしょう。相性の良さも味方にしたいですね」。前走は
ゴールドシップの前に完敗だったが、相性のいい舞台で逆転を狙う。
提供:デイリースポーツ