天皇賞・春(GI・芝3200m)に出走予定のゴールドシップ(牡4・須貝尚介厩舎)に騎乗する内田博幸騎手のコメントをお届けする。

「前走の阪神大賞典(GII・芝3000m・1着)では、勝てるくらいの仕上がりでしたし、そこを1度叩いて本番では更に良いでしょう。前走後の調子もかなり良く、不安点もないと思います。天皇賞では、どのような競馬をするかを初めから決めつけないで、当日の馬の雰囲気や返し馬に乗った感じ、ゲートを出た時の反応や走り方を見て、レースを組み立てていくつもりです。この馬のいつものレースをすれば、何も問題ないとは思いますが、油断をせずに、良い結果を出せるようゴールドシップを導いてあげたいですね。

　あれだけの馬ですから、責任は重大ですが、何せ馬が全部わかっていますので、馬を信じて僕が乗るだけです。そろそろ行きたいという意志表示をゴールドシップはしてくるので、それに対して僕も反応していけば、競馬もこの馬の流れになると思います。GIで本命の馬に乗る、またそういった馬に騎乗させてもらえるのは、騎手としても認められたということだと思っていますので、プレッシャーを力に変えて良い状態で臨みたいです。それに天皇賞という大きなレースで人気の馬に騎乗出来るという経験は、なかなかないことですからね。これからもこのような経験をたくさんできればいいですね。

　ゴールドシップのレース振りは、見ていてヒヤヒヤする方もいるかと思いますが、この馬の本当の走りができれば、やっぱり強かったなという形で終えられるでしょう。馬体も白くなってきましたし、勝負服も赤と白で見栄えも良いので、是非、応援してほしいですし、長く使える末脚を現地で見てほしいです。ライバルもたくさんいますが、その馬たちも皆、勝つために出走してきますので、天皇賞をたくさんの方に観戦に来て頂ければ嬉しいです」(取材・写真：佐々木祥恵)