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NHKマイルC・京都新聞杯・新潟大賞典、重賞レース展望・見どころ

  • 2013年04月30日(火) 14時30分
 ゴールデンウィーク真っ只中の今週末、中央競馬の重賞レースは、5月5日(日)に3歳マイル王決定戦・NHKマイルC、今週から開幕する新潟で新潟大賞典、前日4日(土)は日本ダービーの前哨戦・京都新聞杯が行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。

■5/5(日) NHKマイルC(3歳・GI・東京1600m)
 エーシントップ(牡3、栗東・西園正都厩舎)は、GI初挑戦の朝日杯FSでの敗戦を除き、6戦5勝で重賞も既にV3。今年に入っても、シンザン記念、ニュージランドTといずれも異なるレースぶりで重賞を飾った。東京コースでは、昨秋の京王杯2歳Sを制しており、3歳マイル王決定戦でも持ち前のスピードを存分に発揮したい。

 コパノリチャード(牡3、栗東・宮徹厩舎)は、今年に入って、こぶし賞(京都1600m)、アーリントンCでマイル戦を2連勝。前走・皐月賞は果敢に先行して失速(15着)も、距離・展開の合うここが当面の目標とされており、文字通りに再浮上なるか。

 インパルスヒーロー(牡3、美浦・国枝栄厩舎)は、昨秋の東京1400mの未勝利戦を差し切ると、500万、前走・ファルコンSと3連勝で3歳マイル路線の主力候補に躍り出た。2歳戦で好調が続く国枝厩舎だけに、本番でも怖い存在となる。

 レッドアリオン(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、母エリモピクシーで兄に昨年のNHKマイルC3着など重賞3勝を挙げているクラレントがいる。自身は勝ち上がりに5戦を要したが、その後は順調に良化を見せて、前走・ニュージランドTではエーシントップから僅差の2着。左回りは2走前の中京コースで完勝しており、東京替わりも追い風か。

 ローガンサファイア(牝3、栗東・佐々木晶三厩舎)は、500万・OP特別のマーガレットSで、メンバー中断然の末脚を発揮し、豪快に追い込んでの目下2連勝中。距離延長、コース替わりが当面の課題も、1戦ごとに磨きがかかる抜群の切れ味で上位食い込みを目論む。

 シャイニープリンス(牡3、美浦・栗田博憲厩舎)は、デビューからダートで3戦2勝とし、初めての芝を使った前走・橘S(OP・京都1400m)でいきなり結果を出した。レースではソツのない立ち回りを見せており、高速馬場が見込まれる東京コースでも好走なるか。

 ゴットフリート(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)は、ニュージランドTでは出遅れも響いて9着。2走前に初の東京コースで迎えた共同通信外では2着としているだけに、ここは何とかスムースに運んで巻き返しを図りたい。

 その他、重賞でのここ2走も着順ほどには差のないレースが続くモグモグパクパク(牡3、美浦・高橋祥泰厩舎)や、東京コース2戦2勝のフラムドグロワール(牡3、美浦・藤沢和雄厩舎)など、スピード自慢の3歳馬がGI初制覇を懸けて挑む一戦。15時40分。

■5/4(土) 京都新聞杯(3歳・GII・京都芝2200m)
 キズナ(牡3、栗東・佐々木晶三厩舎)は、2走前・弥生賞では直線での進路取りにも泣いて5着。確勝を期して挑んだ前走・毎日杯で中団やや後方の追走から一気の末脚で差し切り、待望の重賞初制覇を果たした。皐月賞をパスし、この春のGIはダービー一本。大目標から逆算して組まれたローテーションで、再び高い潜在能力を発揮したい。

 リグヴェーダ(牡3、栗東・池江泰寿厩舎)は、新馬戦を快勝し、きさらぎ賞では1番人気に推されるも8着。立て直しを図った前走は、6頭立てで終始折り合いに専念するレース運びから、最後は切れ味を発揮して差し切り、再び軌道に乗せてきた。重賞再挑戦のここは、2着までに入って賞金を加算したい。

 サトノキングリー(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)は、2004年日本ダービー3着馬ハイアーゲームの半弟。新馬戦で良血馬リヤンドファミユに競り勝つも、その後3走は伸び悩んだが、前走・はなみずき賞でようやく2勝目を挙げた。距離延長は課題も、素質上位の存在だけに引き続きの上位争いが期待される。

 ペプチドアマゾン(牡3、栗東・吉村圭司厩舎)は、前走・あずさ賞で後方追走から直線は外から脚を伸ばして悠々の差し切り勝ち。相手強化の一戦になるが、直前に京都外回りで結果を残している怖い存在。

 マズルファイヤー(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)は、きさらぎ賞で2着。前走・皐月賞では控える競馬で15番人気7着と、及第点以上の結果を残した。戦法に幅が出た今、得意の京都の重賞で好走を狙う。

 その他、決め手は劣っても自らレースの流れを作って粘り込みを狙うウインアルザス(牡3、栗東・西園正都厩舎)や、休養明けを叩いて2走目のマジェスティハーツ(牡3、栗東・松永昌博厩舎)など、ダービーへ向けて大本命キズナを取り巻いての戦い。発走は土曜の15時35分。

■5/5(日) 新潟大賞典(4歳上・GIII・新潟芝2000m)
 ナカヤマナイト(牡5、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)は、年明け初戦の前走・中山記念でゴール前きっちり差し届いて重賞3勝目を挙げた。新潟コースは2歳夏以来の出走になるが、現状の充実度・実績からもここは主役を張る一頭。

 サトノアポロ(牡5、美浦・国枝栄厩舎)は、OP昇級後2戦目の中日新聞杯で嬉しい重賞初制覇を飾った。新潟2000mは、条件戦ながら昨夏に快勝しており、前走と同じ左回りで引き続き上位争いを狙う。

 ダコール(牡5、栗東・中竹和也厩舎)は、前走・小倉大賞典で4コーナー外からマクる形での惜しい2着。大崩れの少ないローカル重賞で、ここも食い込みが警戒される。

 アドマイヤタイシ(牡6、栗東・橋田満厩舎)は、昨秋の福島記念から4戦連続で重賞2着。どのコースに出走しても安定した先行策で粘れるタイプなだけに、目下の充実度からは引き続き目の離せない存在となる。

 ヴェルデグリーン(牡5、美浦・相沢郁厩舎)は、祖母に1999年のオークス馬・ウメノファイバーがいる血統。今年に入り、500万・1000万・1600万と芝中距離で3連勝。戦う毎に相手強化という状況をクリアして充実度は相当なだけに、前走に続き直線の長い新潟コースでの浮上を目論む。

 その他、前走・マイラーズCではいい形で直線を迎えるも、行き場をなくして失速したダノンヨーヨー(牡7、栗東・音無秀孝厩舎)や、2010年ジャパンカップVから約2年半、越後路での復活に燃えるローズキングダム(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)など、独特のコース形態も含めて上位拮抗ムードを生む伝統のハンデ戦。発走は、NHKマイルCから20分前の15時20分。

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