肉体的なダメージは皆無。もちろん、心も傷ついていない。13着に終わった
皐月賞から中2週。しっかりと態勢を立て直した
コパノリチャードが、栗東坂路で反撃の意思を明確にした。
マイネルアイザック(4歳1600万下)を前に見ながらの登坂。ラスト1F標手前で一歩抜け出すとそのままグングン差を広げ、馬場の中央を突き抜けた。4F53秒3-39秒0-12秒4をマークし0秒7先着した。
手綱を取った福永は「最後の1Fの伸びが良かったですし、いい内容だったと思います。以前乗せていただいた時(
千両賞2着)よりもタメが利くようになって、乗りやすくなった、と感じました」と好感触。さらに「スピードを持続する力がある馬。マイルは適距離でしょう」と距離への自信を吐露した。
逃げた
皐月賞は、
ハイラップは刻み、最後は失速。ただ、マイルの通過タイムは、ニュージーランドTのV時計を0秒8上回る1分34秒0だった。1600mであれば、という計算は十二分に成り立つ。
「思っていた以上の動きをしてくれました。雰囲気はいつもと変わりませんし、追い切りとしては万全でしょう」。見守っていた宮師は、体調の良さを確認。「この前は2000mで1600mの競馬をしてしまいましたが、悲観はしていません。今回は得意の距離ですから、いいレースができると思います」と続けた。適距離で逆襲に転じる。
提供:デイリースポーツ