現地時間5日、香港・シャティン競馬場で行われた
チャンピオンズマイル(3歳以上、GI・芝1600m 10頭立て)は、ウェイチョン・マーウィン騎手騎乗の3番人気
ダンエクセル(
Dan Excel 中文名:花月春風 セン5、香・J.ムーア厩舎)が、2番手追走から、直線に向いて逃げ粘る8番人気の
ヘレンスピリット(
Helene Spirit 中文名:喜蓮標緻 セン6、香・C.ファウンズ厩舎)をゴール寸前で交わして優勝した。馬場コンディションはGood(良馬場に相当)で、勝ちタイムは1分33秒42。なお、1番人気で
安田記念にも登録している
グロリアスデイズ(
Glorious Days 中文名:精彩日子 セン5、香・J.サイズ厩舎)は、直線で一旦伸びかけるも、最後は2番人気のパッキング
ウィズ(
Packing Whiz 中文名:包装博士 セン5、香・C.ファウンズ厩舎)に交わされて4着に終わった。
勝った
ダンエクセルは、
父Shamardal、
母Love Excelling(
その父Polish Precedent)という血統のアイルランド産馬で、2歳時にDunboyne Expressの名前でアイルランドのKevin Prendergast厩舎からデビュー。デビュー戦を勝利すると、続く愛G3のアングレセイS(カラ競馬場、芝1257メートル)も連勝し、2連勝で臨んだ英G1のレーシングポストトロフィー(ドン
カスター競馬場、芝1600メートル)で5着で2歳時を終える。3歳時は、初戦の愛G3レパーズタウン2000ギニー(レパーズタウン競馬場、芝1600メートル)を制し、G1愛2000ギニー(カラ競馬場、芝1600メートル)、G1愛ダービー(カラ競馬場、芝2400メートル)と続けて5着とし、その後も重賞戦線で活躍した後に、
愛チャンピオンS(レパーズタウン競馬場、芝2000メートル)で
ソーユーシンクの4着とした後に現在の馬主であるデビッド・
ボーフム氏にトレードされ、香港のジョン・ムーア厩舎に移籍。昨年のLG1香港ダービー(芝2000メートル)での5着やG1
香港カップ(芝2000メートル)での4着などを経て、今回が移籍後待望の初重賞勝ちで国際G1制覇となった。通算26戦5勝(うち香港16戦2勝)。
今後は
シンガポール航空国際カップへ遠征を示唆しており、その後のコンディション次第で
安田記念への参戦も考えると
ボーフム氏はほのめかしている。また、管理するジョン・ムーア調教師は、先週の
クイーンエリザベス2世カップを
ミリタリーアタックで制したのに続いて、2週連続での大レース制覇となった。
また、本レースに出走した9頭のうち、
グロリアスデイズ、
エクステンション、
ピュアチャンピオン、
ペニテントが
安田記念に予備登録を済ませているが、前述の
ダンエクセルのほかに2着の
ヘレンスピリットが追加登録の可能性を示唆している。