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【かしわ記念(船橋)】〜ホッコータルマエが4連勝でGI初制覇

  • 2013年05月06日(月) 19時05分
 船橋競馬場(天候・晴、馬場状態・良)で行われた、ダートグレード競走・第25回かしわ記念(第11レース・JpnI・1600m・1着賞金6000万円)は、南関東5頭、JRAから5頭、他地区から1頭の、合わせて11頭で争われた。

 レースは、好スタートを切ったJRAエスポワールシチーが、スタンド前でピエールタイガーに競りかけられるも1コーナーからはすんなりと先頭に立ち序盤を迎える。3番手には地元・船橋のナイキマドリード、その後ろにホッコータルマエテスタマッタローマンレジェンドの順でJRA勢が続いた。

 動きがあったのは3〜4コーナー。楽に逃げるエスポワールシチーに、ホッコータルマエが手綱を動かしながらも差を詰め、これを見たローマンレジェンドも動く。

 直線に入って、粘るエスポワールシチーに徐々に並びかけたホッコータルマエが、最後は1馬身1/2の差抜け出して優勝。2番人気だった。勝ちタイムは1分37秒8。かしわ記念4回目の制覇を狙ったエスポワールシチーが2着は守り、1馬身差の3着に1番人気ローマンレジェンドが入った。JRA所属馬5頭が上位独占という結果になった。

 ホッコータルマエは、父がキングカメハメハ母マダムチェロキー(その父Cherokee Run)という血統の牡4歳鹿毛馬。鞍上は幸英明騎手JRA栗東・西浦勝一厩舎の所属。通算成績は17戦8勝。重賞は、今年の佐賀記念名古屋大賞典アンタレスステークスに続いて4連勝で、通算では5勝目。GIは初めての制覇となった。

 レース後の関係者のコメントは以下の通り。

1着ホッコータルマエ(幸英明騎手)

「スタートは速いし、器用な馬なので、1600mは心配していませんでした。エスポワールシチーを射程圏に入れてレースをしました。良い結果が出せて良かったです。」

(西浦調教師)

「レースセンスが良く、乗り役の意のままに動いてくれます。調教を積むたびに、そしてレースを使うたびに力をつけています。今が充実している時です。騎手が跨るとオンになるように、馬自身がオンとオフの切り替えがしっかりできています。だからこそレースでも集中できます。今は、筋肉の付き具合などまだまだ完成していない所もありますが、完成に近づいてはいます。今後は帝王賞を目指し、夏は休養し、秋は中央のGI・ジャパンカップダートを目標に、無事に馬を育てていきたいです。」

2着エスポワールシチー(浜中俊騎手)

「内枠でポケットに包まれるのは嫌だったので、行くなら行く、それでも他の馬が行くなら番手で構えようと思っていました。実際レースでは、スピードを生かして、この馬の競馬ができました。勝ち馬が強かったです。負けたのは残念ですが、8歳になって初めて乗ってすごいなと思いましたし、このレベルでやっていける力を証明してくれました。」

3着ローマンレジェンド(岩田康誠騎手)

「小回りの1600mは忙しいです。すごいスピードの流れに戸惑っていました。休み明けというのもありましたが、ズブくなってきたのは確かです。帝王賞の2000mなら違うと思います。」

4着テスタマッタ(戸崎圭太騎手)

「1〜2コーナーで引っかかりました。しかし、すぐに落ち着きましたし、最後までしっかり走ってはいました。」

(取材:舩山陽司、米田元気)

提供:ラジオNIKKEI

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