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チャンス再来の丸山騎手『桜花賞は悔しくてライブでは見られなかった』/美浦トレセンニュース

  • 2013年05月14日(火) 12時06分
 落馬負傷のために桜花賞アユサンに騎乗できなかった丸山元気騎手オークスでは、桜花賞に乗れなかった悔しさを胸に秘め、再びアユサンの手綱を取る。オークスに臨む胸中を、1週前追い切りを終えた後に聞いた。

「1週前としては、感触は良かったと思います。最初はマイネルテンクウと併せる形でしたが、4コーナーでは目標を切り替えて前にいるアイムユアーズを追いかけました。桜花賞後はリラックスさせていたようなので、まだとぼけているところもあって、終い追ったら馬がビックリしていました。ムチを入れた時も、ビックリしていましたね。

 以前は攻め馬でもフラフラしていましたが、馬自体しっかりしてきて真っ直ぐ走れますし、手前もちゃんと替えています。最終追い切りは、終いの反応を見る感じで良いと思います。悪かった腰は股関節が問題だったために、寒い季節はあまり良くないのですが、暖かくなってきて良くなってきました。ただ右回りよりも左回りの方が良い脚は使えますし、馬も走りやすそうです。

 桜花賞は見なくちゃいけないとは思いましたが、悔しくてライブでは見ていませんでしたね。でも周りからメールが来ましたから、結果はわかりました。具合が良いのはわかっていましたし、良い勝負ができるだろうと思っていました。桜花賞は良い競馬をしていたと思いますが、あの日は乗れなかった悔しさの方が強かったです。

 桜花賞アユサンが勝ったことで、もう僕には回ってこないかもしれないとも思いましたが、回ってきてほしいという思いもありました。オークスで騎乗できることになって、嬉しいというより責任の方が強く感じます。桜花賞を勝つ前のアユサンとは違いますからね。

 距離はやってみないとわかりませんが、他の馬も同じ条件ですし、能力はあるので大丈夫だと思います。今回はマークされる立場になるでしょうけど、スタートも良くなっていますので、中団くらいで競馬ができるのではないでしょうか。

 責任もありますけど、1週前追い切りに乗って楽しみが増えました。オークスの週は緊張すると思いますけど、逆にそれを楽しみたいです。デビューした時から、ずっとお世話になっているオーナーの馬ですし、今回がオーナーに恩返しをする最大のチャンスだと思っています。

 小学校の時、野球の監督に東の空に向かってお祈りするように言われてから、東の空に向かって毎朝お祈りしています。あとはマリア様の金色のペンダントも身につけていて、これにも願いを込めて、オークス当日は頑張りたいと思います」

※マリア様のペンダントは「不思議のメダイ」と言われ、身につけると様々な奇跡が起きると伝えられている。(取材・写真:佐々木祥恵)

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