オークス(GI・芝2400m)に出走予定の
エバーブロッサム(牝3・
堀宣行厩舎)について、陣営のコメント。
エバーブロッサムについて、
堀宣行調教師。
「今日(5/16)は終いの1ハロンの反応と、新しくつけたクロスノーズバンドの感触をジョッキーに確認してもらうのが1番の狙いでした。道中は予定より速く流れましたが、終いはしっかり反応していましたし、馬具(クロスノーズバンド)の方も悪影響はないということで満足しています。中間調整している中で、少しハミを抜く場面があって、人からの指示に対して反応が遅い部分が感じられたので、それに馬具で対処をしました。
ここ4戦はしっかり競馬を覚えさせながら、結果もある程度出してきているということで、非常に頑張っていると思います。
フラワーC(GIII・芝1800m・2着)の時は、まだフィジカル的にはあまり良くなくて、調教も最低限度という形であの結果を出しましたから、能力があることを再確認しました。
フローラS(GII・芝2000m・2着)は、フィジカルの方はだいぶ良くなってきましたので、一段階上の仕上げで臨んだレースでした。展開や馬場、距離などもあり、最後は差されてしまいましたので、そのあたりはまだ物足りないなという印象を受けました。
牝馬の
ディープインパクト産駒にしては、メンタルの面が落ち着いていて、折り合いに心配がないので、調教も競馬も組み立てがしやすいタイプです。
基本的に流れによりますが、自分のレースをすることが大事だと思います。ただGIですから、相手関係や馬場のことなども重要な
ファクターになってくると思いますので、相手や馬場によってレースは変わってくると思います。馬場は多少渋っても、作戦を少し変える程度で対応できると思います。戸崎騎手ともお互いに共通認識で競馬に臨み、その結果をその先に生かしていかなければならないと思っていますので、しっかり当日に確認するつもりです。状態が上がってきてGIに臨めるので、そういう意味では楽しみはあると思っています」
エバーブロッサムについて、
戸崎圭太騎手。
「先々週、先週、今週と3週続けて乗っていますが、動き、反応とも感じ良くきていまし、感触も良いですね。
フラワーCでは、ズブいなというイメージを持っていた中でのレースだったのですが、馬も競馬を覚えてくれていまして、とても乗りやすかったですし、終いもあれだけ伸びてくれたので良い馬だなと感じました。
フローラSでは、スローペースのような感じで、道中もリズム良く走れていました。直線では外から馬が来たのでそれと一緒にという形になりました。
デニムアンドルビーには、僕が追い負けしたなと思っていますし、馬は負けていないと感じています。
惜しい競馬が続いていますが、ここでGIを勝ちたいなというのもありますし、そのような器の馬だと思っています。距離延長もプラスだと思います。
スタートしてから馬と相談してどんなレースをするか考えるつもりです。相手というよりは、
エバーブロッサムの競馬に徹したいですね。
3月に
JRA騎手になってからは、重賞も良い馬にたくさん乗せて頂いていますが、まだ結果を出せなくて悔しい思いやら、申し訳ないことばかりなので、しっかりここで決めたいと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)