昨日東京競馬場入りした藤澤厩舎勢は、
目黒記念に出走する
ルルーシュを先頭に6頭で芝コース入り。ダービー出走の3頭は、レースでコンビを組むジョッキーがそれぞれ手綱を取った。隊列を組んでゆっくりと半周ダクを踏むと、向正面でいったん止まり、それぞれが別々のパートナーと共に追い切りスタート。
最初のグループは
ルルーシュが先導して、
コディーノが2馬身後ろを追走する形。ゆったりとコーナーを回って、直線に入ってもウィ
リアムズ騎手はすぐにGO
サインを出さず、
ルルーシュの真後ろにつけて我慢させる。直線半ばで
ルルーシュがペースアップすると、
コディーノも内に入って
ギアチェンジ。低い姿勢で加速し、鞍上の手は持ったままで併入した。
第2グループは
ポールアックスが先導し、
レッドレイヴンが4馬身追いかける形。最初のグループよりもさらにゆったりとしたペースで、直線を向いてからも内田騎手がしっかりと手綱を押さえて前の馬との差を保ったままゴールした。
第3グループは
ラヴェルソナタが先導し、
フラムドグロワールが1馬身追走。第2グループと同じような内容で、直線に入ってからも馬の後ろで我慢させていた。
藤澤和雄調教師
「3頭とも、今日はあまり張り切り過ぎないというところがポイントでした。時計的に遅ければまだ明日も明後日もありますから。今日の調教を終えた感じでは、土曜日にダートで時計を出そうかなと思っています。
コディーノはもともと元気のいい馬だけど、レースを使ったからか、長めに乗るようになったからなのか、普段はだいぶ落ち着いています。ウィ
リアムズ騎手には2回ケイコに乗ってもらい、上手に収めてもらっているので問題ないですね。
デビュー2戦は北海道で使わせてもらったので、前回東京を使った時(東スポ杯)が初めての輸送競馬競馬だったんです。だから当日入りより2日前の方がいいだろうと考えて早めに入りました。今回の場合は、もう競馬をたくさん使っているし、美浦で追い切って気持ちを乗せなくても十分だと感じたので、水曜日に競馬場入りしておだやかな調教で当日を迎えたいと思っています。今のところ、上手くいっていますよ。
レッドレイヴンは血統的にも性格的にもデビューした頃からダービーへと思っていました。東スポ杯で頑張ってくれた反動がかなりあって、疲れが残ってしまったので、長めに休養を取りました。前走は気持ちが入り過ぎてしまって、残念な結果になってしまいましたが。今回の方が一度使って体は出来ているし、気持ちも収まるところは収まっていますよ。
フラムドグロワールは最初の頃は短めの距離で頑張ってくれていたけど、お母さんが
オークス馬だし、長めの距離でも期待していました。もともとあまり馬運車が良くなくて、NHKマイルの時に早めに競馬場入りしたらいい雰囲気で走ってくれたので、今回も早めに入りました。元気がいいし、体調もアップしています。
3頭ともにそれぞれ素晴らしいところのある馬たちです。ファンの皆さんにはいつも応援してもらってますが、この舞台でもう少し変わってくると思うので、また応援してやって下さい」
コディーノ騎乗のウィ
リアムズ騎手
「やんちゃなところもあるということですが、今日乗った感じではさらに良化していると感じました。とても
リラックスして走っていたし、彼は僕のGO
サインを待っていてくれて、合図をしたらすごく反応が良かったです。
レースでのポイントは、いいポジションを取ること、
リラックスして走ること、そして最後にどれだけ力を出し切ってくれるかです。2400mの距離?僕は自信を持っていますよ」
レッドレイヴン騎乗の
内田博幸騎手「
青葉賞は、スタートして前に壁が出来なかったからか、力んで走っていました。本来もっと
リラックスして走れる馬なんですけどね。ただ、それくらいでは負けて欲しくないというか。やはり前回は、長いブランクというのが大きかったと思います。
この馬の素晴らしいところは、追ってからもう1段階伸びてくれる末脚。今日は前回乗った時より
リラックスしていたし、最後のいい脚が出せるようなレースがしたいですね」
フラムドグロワール騎乗の
北村宏司騎手「今日は
リラックスしているなというのが第一印象です。デビュー前に何度か跨ったことがありますが、ムキになったりして若さを出していたけど、その時から比べると大人びていたし、だいぶ成長してくれました。
血統的にも距離は持つと思うので、あとは今日の調教のフォームと気持ちでレースに向かってくれればと思います」
(取材・写真:赤見千尋)