調教馬場開場時刻から、15分ほど経った、6時15分に地下馬道から坂路馬場へ向かった
キズナ(栗東・
佐々木晶三厩舎)。前日が厩舎回りの引き運動だけということもあって、今日は元気いっぱい。坂路の角馬場や坂路のスタート地点で乗り手を落とそうとするような仕草を見せたが「競馬では大人しいけど、調教ではいつものこと」と
佐々木晶三調教師。
しかし、坂路でのキャンターになると、重心にブレのない、きれいなフットワークで駆け上がってきて、4F66.1〜3F49.7〜2F33.7〜1F17.1秒。動きを見守った同師も「絶好調」と締めくくった。
23日に発表された馬体重が「484キロ」で前走レース時の馬体重より4キロ増えているだけ。なかには「東京競馬場まで輸送があるのに大丈夫?」と気にする方もいるだろうが、『
弥生賞(中山競馬場)の時に482キロで出走させようと思って、栗東で同じ体重にして、輸送したら、レースでは2キロ減っていた(480キロ)だけ。輸送で減るタイプではないから、今回も減っても、2キロくらいの感覚ですよ』と担当する田重田静男厩務員。(取材・写真:井内利彰)