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クラレントの今後に橋口師「勝った瞬間に天皇賞・秋が頭に」/エプソムC

  • 2013年06月10日(月) 12時00分
「第30回エプソムC・GIII」(芝1800m)は9日、東京11Rに14頭で争われ、離れた2番手を追走した4番人気のクラレント(栗東・橋口)が、早め先頭から堂々と押し切りV。安田記念除外のうっぷんを晴らし、4つめの重賞タイトルを奪取した。勝ちタイムは1分45秒7。3番人気ジャスタウェイは後方からラチ沿いを通り、ゴール前で猛追するも鼻差及ばず2着。さらに3/4馬身差の3着には7番人気のサンレイレーザーが入った。なお、1番人気のサトノアポロは直線で伸びを欠いて7着に敗れた。

 執念で勝利をつかみ取った。鼻差しのいで接戦を制した岩田は「余裕を持って追い出しても良かったが、気分良く走っていたので行ってしまえと思った。最後は気持ちで勝った」と興奮気味に振り返った。

 昨年のマイルCS、今年の安田記念とGIでは賞金不足による除外が続いた。もう同じ悔しさを味わいたくない。「GIでもやれるだけの器」と評価する鞍上にとって、大舞台に出走させるためには賞金加算は絶対条件だった。それだけにゴール前のたたき合いは力が入った。

「岩田サマサマだね」と橋口師は満面の笑みで鞍上をたたえた。厩舎の看板馬だったローズキングダムが5日に引退したばかり。それだけに、ニューヒーローの誕生を素直に喜ぶ。「距離をこなしてくれたことで今後の選択肢は広がったし、大威張りでGIに行ける」と胸を張った。

 今後について指揮官は「勝った瞬間に天皇賞・秋(10月27日・東京、芝2000m)が頭に浮かんだが、馬の様子を見ながら決めたい」と明言は避けたものの、夢は広がるばかり。秋の最大目標はマイルCS(11月17日・京都、芝1600m)とはいえ、その前に得意の東京でGI獲りの可能性も浮上。クラレントにとって今年の秋は充実したものになりそうだ。

提供:デイリースポーツ

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