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『GIを勝って馬が自信を持ってきた』フェノーメノ蛯名騎手/美浦トレセンニュース

  • 2013年06月19日(水) 18時09分
 6月23日(日)に阪神競馬場で行われる宝塚記念(GI・芝2200m)に出走予定のフェノーメノ(牡4・戸田博文厩舎)について、主戦の蛯名正義騎手と管理する戸田博文調教師に取材した。

蛯名正義騎手
「先週の追い切りはある程度やりましたが、今年3戦目とレースを使ってきてるので、さほどビシッとやらなくても大丈夫でしょう。天皇賞・春(GI・芝3200m・1着)の時の状態が良かったので、そこから更に上がっているわけではないですが、良い状態はキープしています。暑くなってきたのがちょっと気になりますけどね。

昨年の秋は使われてきたらピリピリして、ゲートでもソワソワするところもありましたが、古馬になってONとOFFができるようになりました。いつも競馬というわけではなく、稽古は稽古だとわかっていますし、僕が跨ったらレースの1週前だと理解していますからね。

この馬に限らず、GIを勝つと大なり小なり風格が出てくるようですね。馬が自信を持ってきたというのを感じます。距離の2200mに関しては、順応性がありますし、大丈夫でしょう。道悪は他の馬の巧拙もありますし、やってみないとわかりませんが、パワー型なのでこなしてくれるのではないかと思います。

(調教助手が跨った最終追い切りを見ながら)速く感じないんですけど、速いんですよ。楽そうに走っていますからね。前走後は少し疲れも出ましたが、それも回復してここまで順調に来ています。こちらはGIを1つしか勝っていませんが、相手は3つも4つも勝っていますから、挑戦者の立場で臨みます。順調に来ている分、どこまで差を詰められるかですね。

昨年秋は、天皇賞・秋(GI・芝2000m・2着)を目一杯走って約1か月でJC(GI・芝2400m・5着)ですから、キツかったのもあるでしょう。ただその後に休んだことが、古馬になって成長して落ち着きが出てきたことにつながっていると思います。あとは自分の競馬に徹するだけです」

戸田博文調教師
「今日(6/19)の追い切りは向かい風だったので、最後の100mだけ遊ばないように、気を抜かないようにという指示でした。鞍上が合図を少し送ったくらいで、仕掛けるというほどではありませんでしたが、乗り手に集中してくれていましたし、しっかり走っていました。時計的にも、速過ぎず遅過ぎず、丁度良かったですね。

ここまで順調に来ていますし、状態も良いですよ。馬場状態は、条件はみんな一緒ですし、そんなに心配していませんが、馬場より台風の進路が心配ですね。向こうに行って中止というのが一番困りますからね。明日は角馬場だけで、明後日は坂路で調整し、土曜日に輸送の予定です」(取材・写真:佐々木祥恵)

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