内田博幸騎手を背にした
ゴールドシップ(栗東・
須貝尚介厩舎)が坂路馬場に登場したのは、いつもと同じ6時すぎ。比較的空いている時間帯だったとはいえ、周囲には自厩舎の馬を含めて、数頭が登坂しようとしていたが、スタート地点で自己主張するように、雄叫びを上げるような仕草。個人的には、この仕草が「らしさ」が戻った証拠だと思っているが「あれをやると腰に負担が掛かるからね」と苦笑いは
須貝尚介調教師。
煩い仕草は、その一瞬だけで、あとはスムーズなキャンター。時計は4F66.4〜3F47.8〜3F31.0〜1F15.4秒。キャンター後の乗り運動の様子を見ていても、研ぎ澄まされた馬体に秘められた闘志といった感じ。陣営、ジョッキーともに、やれることをやって巻き返しへの態勢を整えてきた。(取材・写真:井内利彰)