猛烈リハで好調を伝えた。
凱旋門賞・仏GI(10月6日・ロンシャン、芝2400m)に挑戦する
キズナは、
武豊を背に栗東CWを1周流すと栗東坂路へ移動。先行する
アップトゥデイト(3歳1600万下)に2馬身先着を決め、この日2番目に速い4F50秒5-37秒3-12秒3をマークし、先週の4F52秒3を更新する自己ベストをたたき出した。動きを見守った佐々木師も「すごく良かった。予定よりも2秒ぐらい速くなったけど、それぐらい順調にきているということ。そんなに出る馬じゃないし、すごい馬になったね」と目を丸くした。
手綱越しに伝わる約80日ぶりの感触。ダービー以来の騎乗となる
武豊も「大幅に自己ベストを更新したからね。体を大きく使っていい走りをする。さすがダービー馬」と頂点に立ったその性能に改めて感心した。「疲れもしっかり取って、それからの仕上げもいい感じ。いい調整ができてホッとした」と安どの表情を浮かべた。
今後は24日から栗東トレセンで輸出検疫を受け、31日に渡仏。本番と同じ舞台のニエル賞・仏GII(9月15日・ロンシャン、芝2400m)を
ステップにして向かう。出国までに速い時計を出す予定はないが「ニエル賞までに向こうで2本できるから」と指揮官。短期間で見せる成長ぶりに「
パワーアップしているし、海外仕様になった。これなら深い馬場でも耐えられる。完成の域に入ったよ」と胸を躍らせた。主戦も前哨戦を強く意識する。「
凱旋門賞と同じ舞台。その一戦を大きく使いたい。(ニエル賞まで)あと1カ月を切ったからね」。世界に向けて踏み出したダービー馬の第一歩。準備は着々と進んでいる。
提供:デイリースポーツ