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オルフェーヴル、池江師『昨年は手探りだったけど今年は違う』/密着レポ

  • 2013年08月30日(金) 19時40分
 昨年2着の雪辱を期し、凱旋門賞制覇を目指すオルフェーヴルが再び海を渡った。23日午後、成田空港から出国。現地時間24日21時過ぎ、仏・シャンティイの小林智厩舎に入厩した。

 約15時間の輸送に、さすがの王者も多少馬体を減らしたが、これは「想定の範囲内」(池江泰寿調教師)。海外遠征で最大の難関のひとつとも言える長距離輸送をまずはクリアーし、世界一の栄冠に一歩近づいた。

 到着翌日の25日は引き運動のみで調整され、その後は連日リヨンコースの坂路を登坂。粒子の細かいダートが敷き詰められているこの坂路は、昨年も追い切り日以外の乗り込みに使われていたオルフェーヴルの勝手知ったるコースだ。

 到着以降は飼葉食いも旺盛で、馬体も戻しているという。関係者たちは一様に「状態は間違いなく昨年以上」と口をそろえており、ムードは明るい。

 池江泰寿調教師は「昨年は通用するかも分からず手探りの部分もあったけれど、今年は違う。凱旋門賞を勝って、歴史を変えたい」と遠征への決意を語る。

 昨年築いたルーチンに新たな工夫を加えながら、真の世界一を目指す。来週4日はC・スミヨン騎手の手綱で芝コースに入り、15日のフォワ賞に向けた1週前追い切りが行われる予定だ。(取材・写真:沢田康文)

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