キズナがフランスに到着したのは1日正午。成田空港を出国し、アムステルダムを経由。その後は馬運車に揺られ、
シャンティーのP・バリー厩舎に入厩した。現地での調整は順調に進められており、エーグル調教場のダートコースで連日乗り込みが続けられている。日の丸の調教ゼッケンで歩く
キズナは調教場でも大きな注目を集め、「
ディープインパクトの産駒なのか?」などと関心は高い。
「馬運車から降りる時も堂々としていた。
シャンティイの環境にもすぐに馴染んでくれて、カイバも良く食べている。とても3歳馬とは思えない精神力。日本にいる時とまったく同じ馬体をしているし、どう考えても不思議な馬」と
佐々木晶三調教師は舌を巻く。
到着して日も浅いため、速い時計はまだ出されていないが、12日に芝コースで予定されているニエル賞に向けた最終追い切りは
武豊騎手が駆け付ける予定。武騎手はその前日に帯同馬の
ステラウインドの追い切りに跨る可能性もあるという。(取材:沢田康文)