仏遠征中のダービー馬
キズナ。
凱旋門賞への前哨戦となる仏初戦のニエル賞が、いよいよ2日後に迫った。
12日はレースで手綱をとる
武豊騎手が駆け付け、エーグル調教場の直線芝コースで6ハロンの最終追い切りを敢行。帯同馬の
ステラウインドを5馬身追走すると、ラストは1馬身先着。
手綱を取った武騎手は「いい雰囲気。乗っている感覚としては気持ち重いかなという程度。目標としている
凱旋門賞に向けてここまで順調に来ているし、日本のダービー馬として挑むわけですから、いいレースを見せたいですね」と語った。
パリ大賞馬
フリントシャー、英国ダービー馬
ルーラーオブザワールドなど、ニエル賞の出馬表には欧州各国を代表する強豪3歳馬がズラリ。
ヴァンクーヴェリテ、トリプルトリートといった伏兵陣も豊富だが、
キズナの態勢は十分に整っている。
枠順は10頭立ての3番枠。
シャンティーで一報を受けた
武豊騎手は「どこを希望しているわけでもなかったので、3番なんだという感じ。与えられた枠から頑張ります」と話した。新緑の府中で見せた極上の切れ味を、秋のロンシャンでも発揮することが出来るのか。週末のニエル賞は、夢の
凱旋門賞へ向けた試金石の舞台となる。(取材:沢田康文)