大舞台が待ち受ける季節へ、3歳馬がラストウイークを迎えた仁川で勢いをつけた。「第17回
シリウスS・GIII」(ダート2000m)は28日、阪神11Rに16頭で争われ、後方2番手を追走した5番人気
ケイアイレオーネ(栗東・西浦)が2分3秒4のタイムで昨年の兵庫
ジュニアGP以来となる重賞2勝目をゲット。首差の2着は連覇を狙った3番人気の
ナイスミーチュー、さらに3/4馬身差の3着は早め先頭の積極的な競馬をした2番人気
ハートビートソング(4着)に競り勝った6番人気
グランドシチー。主導権を奪った1番人気
サトノプリンシパルは後続馬の早めの追撃に遭って15着に終わった。
「こういう競馬で勝てたことが大きい」とうなずいたのは西浦師。3月のドバイ遠征(UAEダービー10着)から帰国後の3走は早めに動いて全て3着と惜敗が続いたことで、指揮官は末脚勝負を指示していた。
「我慢できるだけ我慢したのが、結果的にいいタイミングでの仕掛けになりました」と満足そうに振り返ったのは幸。メンバー最速の上がり3F35秒7を刻み、ごぼう抜きを決めた勝ちっぷりに「まだ、これからの馬。次は未定だが、来年もドバイに挑戦したい」とトレーナーは声を弾ませた。
西浦師&幸といえば、5連勝で6月の
帝王賞を制するなど、ダート界を引っ張る
ホッコータルマエと同じコンビ。「タルマエも3歳の時はまだまだでしたが、そこから力をつけていきました。体が2つほしいです」と幸は目を細めた。伸びしろたっぷりのレオーネが、先輩GI馬の好敵手となる日も遠くはない。
提供:デイリースポーツ