秋の古馬王道路線の1戦目、
天皇賞・秋。昨年の
ジャパンカップで
オルフェーヴルを破った最強牝馬
ジェンティルドンナや、前哨戦の
毎日王冠を制した昨年の勝ち馬
エイシンフラッシュ、重賞3連勝でここへ臨む
トウケイヘイローなどが揃った。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
■10/27(日)
天皇賞・秋(3歳以上・GI・東京芝2000m)
ジェンティルドンナ(牝4、栗東・石坂正厩舎)は春の
宝塚記念3着以来のレースとなる。昨年は牝馬3冠を達成し、JCでは
オルフェーヴルを破り
年度代表馬の座に輝いた。今年に入ってからは
ドバイシーマクラシックで2着、
宝塚記念で3着と勝ち星がないが、その能力に衰えは感じさせない。休み明けの成績が一息なのは気になる材料だが、メンバーを考えると当然最有力候補となるだろう。
エイシンフラッシュ(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)は昨年の勝ち馬で、今年は前哨戦の
毎日王冠を持ち前の瞬発力で制覇して臨む。昨年は
毎日王冠で9着に敗れていることを考えると、今年の方が臨戦過程が良い。東京コースはGIを2勝しているコースだし、メンバー的にも今年も勝ち負けが期待されるところだ。
トウケイヘイロー(牡4、栗東・
清水久詞厩舎)は、以前は短距離を中心に使われていたが、今年6月の
鳴尾記念で2000mに使われ圧勝して見せると、続く
函館記念ではトップハンデの57.5キロを背負いながらも快勝。
札幌記念では後続との差が広がりやすい馬場状態だったとは言え、2着に1秒差をつける大勝と、正に本格化を思わせる勝ちっぷりだ。重馬場の函館での勝利もあるが、2歳時には
くるみ賞でレコード勝ちを収めているように、時計の速い馬場にも対応可能。揉まれ込んだ時にどうなるかというところはあるが、上記2頭を破る最有力候補となるだろう。
トーセンジョーダン(牡7、栗東・
池江泰寿厩舎)は一昨年の勝ち馬だが、昨秋からは精彩を欠いている。今年はもう7歳になったが、前走の
札幌記念で長期休養明けを叩いての臨戦。能力をフルに発揮できれば上記3頭にも引けを取らないものを持っているだけに注意は必要だろう。
その他、近走大崩れなく力を付けている
アンコイルド(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)、昨年の
有馬記念2着で休み明けを叩かれた
オーシャンブルー(牡5、栗東・
池江泰寿厩舎)、3歳馬
コディーノ(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)、
毎日王冠2着の
ジャスタウェイ(牡4、栗東・
須貝尚介厩舎)、春の天皇賞2着の
トーセンラー(牡5、栗東・
藤原英昭厩舎)など、3歳馬から古豪までが集結。発走は15時40分。