27日、東京競馬場で
天皇賞・秋(3歳上・GI・芝2000m)が行われ、レースは戦前の予想どおり2番人気
トウケイヘイロー(牡4、栗東・
清水久詞厩舎)が先手を奪い、1番人気
ジェンティルドンナ(牝4、栗東・石坂正厩舎)は2番手からの追走という展開になった。
直線に入って早々に
ジェンティルドンナが
トウケイヘイローを交わして先頭に立つも、その外から
福永祐一騎手騎乗の5番人気
ジャスタウェイ(牡4、栗東・
須貝尚介厩舎)が、一頭まるで違う手応えで脚を伸ばして抜け出し、そこからさらに
ジェンティルドンナとの差を広げ、最後は4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分57秒5(良)。
ジェンティルドンナから2馬身差の3着には、中団追走から脚を伸ばすも、前を捕らえるには至らなかった3番人気
エイシンフラッシュ(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)が入った。なお、
トウケイヘイローは直線で力尽き10着に終わった。
勝った
ジャスタウェイは、
父ハーツクライ、
母シビル、
その父Wild Againという血統。近走は
エプソムC、
関屋記念、
毎日王冠で3戦連続2着と惜敗が続いていたが、この大舞台で他を圧倒する豪脚を披露し、見事秋の盾を手にした。
ジャスタウェイの勝利は2012年の
アーリントンC以来、1年8ヶ月ぶり。また、鞍上の
福永祐一騎手は、先週の
菊花賞に続いて2週連続のGI制覇となった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ジャスタウェイ(牡4)
騎手:
福永祐一厩舎:栗東・
須貝尚介父:ハーツクライ母:シビル母父:Wild Again馬主:大和屋暁
生産者:社台コーポレーション白老
ファーム
通算成績:16戦3勝(重賞2勝)
主な勝ち鞍:2012年
アーリントンC(GIII)
【勝利ジョッキー・
福永祐一騎手のコメント】
馬が本当に良く頑張ってくれましたね。前走から一気の相手強化だったけど、自分がうまく乗れば一発あると思っていました。
エプソムカップから乗せてもらっていますが、後肢に力が付いて本格化してきました。
レースはゲートの中でも落ち着いていて、良いスタートを切ることができて、良いポジションを取ることができました。うまくいって良かったです。
天皇賞は歴史のあるレースで、一番獲りたかったタイトルだったので、獲れて良かったです。今後はオーナーが決めることですが、また別の舞台でも一緒に頑張りたいと思います。