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カレンミロティックの平田師は22年前と同じ日の本番で番狂わせ狙う/有馬記念

  • 2013年12月18日(水) 12時00分
 またしても世紀の番狂わせが起こるかもしれない。金鯱賞を制したカレンミロティックが、勢いに乗って暮れの大一番に挑む。「ここまでよく来てくれた。ヤンチャだったが、セン馬にしてから落ち着きが出て、体調も安定した。相手は強いけど、どれだけ通用するか」。管理馬を初めて有馬記念に送り出す平田師は決戦の日を心待ちにする。

「やりよった!」。ゴールの瞬間、当時調教助手を務めていた平田師は膝をたたいて立ち上がった。91年12月22日の有馬記念。頂点に立ったのは担当馬のダイユウサクだった。15頭立て14番人気という低評価を覆し、絶対王者として君臨していたメジロマックイーンに1馬身1/4差をつける大激走は“これはびっくり、ダイユウサク!”という実況とともに今も語り継がれている。

 当初は金杯に出走予定だったが、あえて予定を前倒しで臨んだグランプリ。陣営の思い切った采配がズバリとはまった一戦だった。「マイルから2000mならともかく、2500mは長いと思っていた。ただ、具合は最高に良かったからね。こちらが思った以上に走ってくれた」。その愛馬は老衰のため8日に死亡したばかり。「毎年、12月になるとダイユウサクのことが頭をよぎっていた。もう少し長生きしてほしかったな…」と指揮官は静かに目をつぶった。

 22年の時を経て、平田師の前に立ちはだかるのはメジロマックイーンの血を引くオルフェーヴル。これを運命と言わずして何と言おう。上がり馬が王者に挑む構図、そして出れば勝機十分の金杯ではなく、あえて暮れの大一番を選択したことも、かつてのダイユウサクと重なる。

「(22年前と)無理に結びつけるのはどうかとは思うけど、今回もオルフェーヴルという存在がいて、こちらは挑戦者の立場。楽しみではあるよ」。くしくも決戦の日は22年前と同じ12月22日。劇的な結末を予感させる。

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