「2013年度
JRA賞」の受賞馬選考委員会が7日、東京都港区の
JRA六本木事務所で行われ、国内GI3勝と
香港スプリント連覇を果たした
ロードカナロア(牡6歳、栗東・安田)が、2年連続で
最優秀短距離馬の座を獲得するとともに、栄えある
年度代表馬に輝いた。
引退のはなむけに特大の勲章が加わった。昨年度に続く
最優秀短距離馬に満票で輝くとともに、280票中209票を獲得した
ロードカナロアが
年度代表馬に選出された。「こんなタイトルは一生に一度、獲れるか分からない。あの馬の功績に大きなプレゼントをしてもらった感じです」と安田師は声を弾ませた。
“最強”の2文字を改めて誇示した一年だった。
高松宮記念を完勝すると、勢いに乗って臨んだ
安田記念でマイルGI初制覇。秋に入ってもその勢いは止まらず、
スプリンターズSと
香港スプリントを連覇した。
「計り知れない底力を見せてもらいました。
有馬記念で
オルフェーヴルがすごいパフォーマンスをしたので、(
年度代表馬になれるか)少し不安はありました。ただ
香港スプリントも獲れれば、チャンスは回ってくるかなと思っていました」と喜びをかみしめる。短距離馬の
年度代表馬受賞は98年の
タイキシャトル以来。後世に語り継がれる名馬として、その仲間入りを果たした。
今後は13日に京都競馬場で引退式が行われ、社台スタリオン
ステーション(北海道安平町)で種牡馬入りする。「(自分にとって)カナロアはかけがえのない存在。これからはやはり、子どもが活躍してくれることが一番の希望です」。父は
キングカメハメハで、
サンデーサイレンス系の牝馬との繁殖が可能。国内外を席巻した快速馬の遺伝子に、期待は高まるばかりだ。
提供:デイリースポーツ