2月15日(土)に東京競馬場で行われる
クイーンC(GIII・3歳OP・牝馬限定・芝1600m)に出走予定の
フォーエバーモア(牝・
鹿戸雄一厩舎)、
マジックタイム(牝3・
中川公成厩舎)、
ニシノアカツキ(牝3・
武藤善則厩舎)、
サクラパリュール(牝3・
尾関知人厩舎)について、陣営に取材した。
フォーエバーモアについて、
鹿戸雄一調教師。
「前走(阪神JF・芝1600m)は、GIレースでよく頑張ってくれましたが、自分から勝ちに行っての3着でしたから価値はあると思います。レース後はさすがに疲れがあって放牧に出しました。以前はまだ馬がしっかりしていなくて、能力の高さで良い競馬をしてくれていましたが、今回が良い休養になったようで、たくましくなって戻ってきてくれました。今日(2/12)は、少し時計が遅かったですが、しっかり最後まで併せることができましたし、予定通り順調に来ています。
ネオユニヴァース産駒の女の子のわりには、どっしりとしていますし、素直で扱いやすい馬です。ここを勝って
桜花賞に直行するのが理想なので、確実にモノにしなければという気持ちですね」
マジックタイムについて、追い切りにも騎乗した後藤浩輝騎手。
「先週はハミをしっかりくわえさせるためにクロス鼻革を装着しましたが、最初から真面目にハミを噛み過ぎてしまい、かえって馬にとってはストレスがかかり、この馬の本来の良さであるメリハリをつけられないので、今週は装着しませんでした。結果、それは正解だったようで、今日(2/12)は良い動きでしたよ。先週は思ったよりも時計が出ていますし、心肺への負荷はかかっていましたから、今日はコントロールがきくか、メリハリがついた走りができるかのチェックという感じでした。時計が遅かったですが、先週思ったよりも時計が速かった分、良かったと思います。ここを使って、これから大きなところへ向けて行く馬ですから、今後どんどん良くなっていってほしいですね」
ニシノアカツキについて、
武藤善則調教師。
「前走の
フェアリーS(GIII・芝1600m・2着)は、外枠を引いた時点で不利だとは思いましたし、道中も外を回されました。勝負どころから抜けてくるかなと思っていたら、勝ち馬に前をカットされてしまったのですが、見た目以上に不利がありましたね。でも2着ですし、あれくらいやれるとは思っていました。中山であの脚を使えるのですから、東京向きかなと思います。今日(2/12)の追い切りも、最後まで体を使って走っていましたし、1度使った上積みがありますね。女の子でも飼い葉をバリバリ食べていますし、ゆるめないで調整できています。
フォーエバーモアあたりとどのくらいやれるのか、胸を借りるつもりですが、体調も良いですし、最後はしっかり伸びてきてくれると思います」
サクラパリュールについて、
尾関知人調教師。
「今日(2/12)の追い切りは、馬場も悪く終いはモサモサしていましたが、時計的には十分だったと思います。体が減り出すと一気に落ちてしまう馬なので、そのあたりを気をつけていましたが、飼い葉も食べてくれていますし、ある程度攻めてもきています。1つ年を重ねての成長分もあると思いますが、むしろ体が少し立派に映るくらいです。レベル的にも十分対応できると思いますし、ここで賞金を加算できればこの先も考えられますので、勝ち負けしてほしいですね。あとは出られるかどうかだけです」(取材・写真:佐々木祥恵)
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サクラパリュールは抽選対象。