素質豊かな
ディープインパクト産駒が着々と態勢を整えている。
ヤマノフェアリーが重賞初制覇に挑む。「ここで弾みをつけて、本番(
桜花賞)に向かいたいですね」と久保助手は力を込めた。
細い
シルエットからは想像がつかない。強い精神力を内包している。前走の
春菜賞は、大雪の影響で18時間もの長距離輸送を強いられた。それでも、レースでは好位からあっさり抜け出して快勝。「馬を見たらやれる雰囲気だったので出走させました。勝ってくれて良かったです」。アク
シデントをはねのけ、結果を出した愛馬に目を細める。
この中間、状態は右肩上がりに上昇している。1週前は藤岡佑(レースは岩田)を背に、栗東坂路を馬なりで駆け上がり4F55秒4-40秒0-12秒8をマーク。「いいラップを刻んでいたし、イメージ通りの追い切りができた」と仕上げ人は合格点を与える。
全姉は
オークス3着、
ジャパンC2着の
デニムアンドルビー。「入厩したときに“絶対に重賞を取る”と感じさせた馬。本番では
ハープスターとかすごいのがいるけど、まずはここでどんな競馬をしてくれるか」。前哨戦でしっかり権利をつかみ、姉が出走できなかった桜の舞台に立ちたいところだ。
提供:デイリースポーツ