蛯名の表情が出来の良さを物語っている。
フェノーメノの追い切りを終えて、開口一番に「動いたね」と頬を緩ませた。追い切りは美浦Wで併せ馬を行い、6F82秒5-39秒2-12秒5の時計で
アルフェロア(5歳500万下)に1秒1先着。一杯に追われる併走馬を横目に楽な手応えで突き抜けた。
3週続けて追い切りに騎乗し「先週まで(動きは)一杯のような感じだったが、今日は余裕を持って動けた」と好感触。戸田師も「PからWに場所を変えたことが良かったのかもしれないが、いい走りだった」とケイコ内容を分析しつつ、力を出せる状態にあることを強調した。
左前けい靱帯炎を発症して昨秋は全休。「僕を含めて携わっている全ての人が悔しい思いをした。(
天皇賞・春への)
ステップではあるが、ここでも結果を出せれば」と主戦は力を込める。昨年の春の盾を制した実力馬が、復帰戦でその存在をアピールする。
迫力十分に末脚を伸ばした。
有馬記念2着以来の
ウインバリアシオンは岩田を背に、栗東CWで
マルカファイン(5歳1000万下)、
プランスペスカ(4歳1000万下)を相手に最先着。6F80秒3-37秒2-12秒0をマークした。「今週はしまいだけ。順調」と竹邑厩務員は笑顔をのぞかせる。
オルフェーヴル世代のNo.2として底力を見せたい。「
青葉賞(11年)以来の重賞タイトルがほしいね」と意欲的だった。
提供:デイリースポーツ