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ウインバリアシオン完勝、鞍上岩田「次はもっと走れる」/日経賞

  • 2014年03月30日(日) 12時00分
 GI制覇へ強烈アピールだ。「第62回日経賞・GII」(芝2500m)は29日、中山11Rに15頭で争われ、1番人気のウインバリアシオン(栗東・松永昌)が圧勝。2分34秒4のタイムで11年青葉賞以来となる重賞2勝目を決めた。12番人気トレイルブレイザー(15着)が果敢にハナを奪って、2番人気フェノーメノ(5着)が3〜4番手を追走。レースが動いたのは3角過ぎだった。有馬記念で後じんを浴びせられたオルフェーヴルをほうふつとさせる豪快なまくりを敢行。中団後方から外を回って早々に先頭に立って、ライバル14頭をねじ伏せた。1馬身3/4差の2着は馬場の大外を伸びた10番人気のホッコーブレーヴ。3番人気ラストインパクトがさらに1馬身1/4差の3着だった。

 岩田は「いい反応をしてくれたし、いい脚を使ってくれた。大きなところを狙える馬。次はもっと走れる」と力強く復活を宣言した。

 12年秋に左前浅屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされた。復帰して3戦目。愛馬の強さを改めて確認した松永昌師は「今までで最高の体。一番強かったんじゃないか。もう脚元の心配もないからね」と頬を緩ませた。

 ダービー、菊花賞、そして昨年の有馬記念で2着。一度も土をつけられなかった最強のライバルオルフェーヴルはもういない。もちろん岩田とコンビを継続して、次走の天皇賞・春(5月4日・京都、芝3200m)へ。「間もあるし、ゆっくりと仕上げたい」と指揮官。悲願のGI獲りを果たし、世代の強さを証明する。

提供:デイリースポーツ

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