キズナがいよいよターフに戻ってくる。
凱旋門賞4着後、
有馬記念を予定していたが、態勢が整わずに出走を回避。結果的に半年の空白が生まれてしまったが、その決断が功を奏した。
担当の田重田厩務員は「(昨年)暮れに比べたら、順調ですね。あの時は
凱旋門賞の疲れがあって、体もかなり減っていましたから。今回は多分490キロくらい」と仕上がりの良さを強調する。注目の4歳初戦。プレッシャーがありそうなものだが、表情に曇りはない。
2月19日に帰厩してから何のアク
シデントもなく調整を進め、1週前追い切りは栗東坂路で4F53秒1-13秒2(一杯)。順調に乗り込まれており、馬体の良さが際立つ。「理想的な調教ができている」と佐々木師も仕上がりに手応えを感じている。そればかりか「ここにきて、まだ成長しているよ」と進化を感じ取っている。
今春は
大阪杯、
天皇賞・春(5月4日・京都、芝3200m)、
宝塚記念(6月29日・阪神、芝2200m)と3戦を予定。その後は再び
凱旋門賞挑戦を見据える。「超一流馬というものは、どんな条件であっても走るもの」と指揮官。半年ぶりのレースで、目標は先だからといって、言い訳するつもりは毛頭ない。
キズナの新シーズンが、いよいよ幕を開ける。
提供:デイリースポーツ