わずか首差及ばず。ゴール寸前で抜け出した
レッドリヴェール。外から襲いかかる
ハープスター。2歳女王が封じ込んだかと思われた瞬間だった。強烈な末脚を繰り出したラ
イバルにかわされ、
リヴェールは2着に敗れた。
「
ハープスターの足音も聞こえなかった」と、戸崎圭は悔しさをにじませた。阪神JF以来となる4カ月ぶりだったが、この日の馬体重は増減なし。「休み明けというのを感じさせなかった。しまいもしっかりとしていたし、勝ったと思ったけど…」。完璧な仕上げだったが、勝ち馬が一枚上だった。
須貝師は検量室で
パトロールビデオを凝視し、唇をかんだ。「何回見ても負けは負け。相手をほめるしかない。
ハープスターは素晴らしい。(
リヴェールは)小さい体でこれだけのレースをしてくれている。よく頑張ってくれたよ」。出走メンバー中、最低馬体重(418キロ)でも奮起した愛馬をねぎらった。
オーナーサイドからは、牡馬相手のダービー挑戦や秋の
凱旋門賞挑戦のプランも上がっているが、指揮官は「オーナーと相談してから」と明言を避けた。1勝1敗となった
桜花賞馬と
オークスで3度目の対決か、それとも牡馬相手に3歳馬の頂点獲りを狙うのか。次のステージに注目が集まる。
提供:デイリースポーツ