完璧だ!名門・藤沢和厩舎の秘蔵っ子・
ロサギガンティアが、美浦Wで絶好の動きを見せつけた。
先行させた僚馬2頭を追走。直線で最内に潜り込むと最後まで追われるところなく、5F67秒2-37秒7-13秒3のタイムでフィニッシュ。中
サトノフェラーリ(3歳500万下)には0秒1差遅れたが、手綱を取った柴田善は笑顔いっぱいに振り返った。「ゴール前は馬任せでいいとの指示。思い通りの調教ができたし、きょうの動きは力強かったね。デビュー当時は(完成までに)時間がかかると思ったが、よくここまで成長してくれたね」と目を細めた。
重賞初挑戦となった前走の
スプリングSを快勝。出遅れながらも徐々にポジションを上げ、最後は2歳王者
アジアエクスプレスに0秒2差の完封劇。今回はさらにメンバーが強化されるが、そのレース内容からは、決して見劣っていない。
「前走は初めての中山コースでも強い競馬ができた。これまでは大型馬で馬体を持て余し気味だったが、ようやく力を出せるようになってきた」と藤沢和師。この日決まった枠番は6枠(11)番。津曲助手は「どこでも気にしないが、極端な枠でなかったのは良かった。競馬は鞍上に任せる」と話した。
JRA最多のGI21勝を誇るトレーナーにとって、牝馬クラシックは勝っている(04年
桜花賞=
ダンスインザムード)が、牡馬クラシックにはいまだ縁がない。「この馬は、まだこれからの成長が期待できる!」。“悲願成就”へ、手応えありの口ぶりだった。
提供:デイリースポーツ