ダービー馬は強かった。復帰戦の
大阪杯では2番人気に甘んじた
キズナだが、終わってみれば文句なしの完勝劇。ダービー勝利時より20キロ増と馬体も一段とたくましくなり、進化した姿を見せつけた。
始動戦で最高のスタートを切ったが、佐々木師も
武豊も、ただ一点、不満があった。「なんで1番人気じゃなかったのかな」。
エピファネイアに1番人気を譲ったことが、どうにも納得がいかなかったのだろう。これは
オルフェーヴル引退後、日本の競馬界を背負っていくという自負があるからこその思いだ。
勝利後も順調そのもの。23日の1週前追い切りでは
武豊を背に、ダイナ
ミックな動きを披露し、栗東CWで6F80秒8-12秒1(強め)。「変わらないのが何より。1回使ったから前回よりは心配の材料が少ないですよね」と名手を喜ばせた。
「さすがに今度は1番人気かな?秋に(
凱旋門賞という)大きな目標もあるんで、そこまで勝ち続けていきたいですよね」と主戦は力を込める。1番人気が7連敗中という春の盾だが、堂々と現役最強を証明してみせる。
提供:デイリースポーツ