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ゴールドシップに騎乗予定の
横山典弘騎手――今朝の追い切りについて教えてください。
横山「併せ馬で、最後まで併せ馬の少し強めという感じでやってきてくれということで、言われたとおりに乗れました」
――乗ってみての今日の状態を教えてください。
横山「はい。日本でも何回か調教に乗っていますけど、この追い切りはこれまで僕が乗った
ゴールドシップの追い切りの中で最高の追い切りができました。状態はいいと思います」
――今日、フランスの競馬場で追い切りましたが、改めて
ゴールドシップのヨーロッパでの馬場適性を教えてください。
横山「今日の
シャンティの馬場はこっちの人から言わせるとちょっと硬い馬場だったと思うんですけど、僕の
ゴールドシップにはちょうどいい馬場だったと思うので。フットワークもよかった。この馬場は合っていると思います」
――
凱旋門賞というのは強い馬勝つんですが、ロンシャン競馬場のことをご存じないと思います。フランスのジョッキーがどんな動きをするとかもご存じじゃないと思いますが。そのあたりはどう思いますか?
横山「知らないから逆にいいんじゃないですか(笑)」
――
ゴールドシップは難しい馬だという評判を聞いていますが。
横山「・・・難しいか、難しくないかというと、何ともいえません。難しい・・・、賢い馬ですよ。難しいっちゃ難しいかもしれないですけど。気持ちを汲んであげると(こちらの)言うことを聞いてくれる。聞いてもらってる、というのがホントのところなんですけど」
――レースへの抱負とファンの方にメッセージを
横山「飛行機の輸送も初めてで、初めての場所で、初めての競馬場で。いろんなことが初めてづくしだったんですけど、いまのところすごく順調に来ているんで。このままレース当日までうまく調教をこなして、レースでは最高の状態でいい結果を求めたいと思います」
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ジャスタウェイに騎乗予定の
福永祐一騎手
――今日の追い切りの内容と指示を教えてください。
福永「5ハロンからある程度ペースをあげ、最後ゴールで併入。ある程度強い調教をしておいて、という指示でした。
実際には、
ゴールドシップが1馬身先行して
ジャスタウェイは後ろから行きました。ペースがあがったのは8ハロンくらいから。いいラップでいけたと思います。最後、直線で併せて、最後は同時にゴール。僕(
ジャスタウェイ)が外から併せていきました。
結構ハードな追い切りだったと思いますけど。輸送がうまくいったので今日強い調教ができたというのが評価できると思います」
――今日、フランスの競馬場で追い切りました。こちらの馬場への適性について教えてください。
福永「どうですかね?今日って(馬場)状態はどれくらいなんですか?」
――(現地記者:)若干柔らかかったです。
福永「ぜんぜん問題なかったです」
――
凱旋門賞に挑戦するというのは、どのような意味がありますか?
福永「世界には数多くのビッグレース、最高峰のレースがあると思います。日本人にとって世界最高峰のレースといえば、イコール
凱旋門賞という認識を持っている人がとても多いです。今回、日本のトップホース3頭がチャレンジする。こういうレースは他にないと思うんで。そこで勝利するというのは日本人の夢や目標であるところが大きいのでね。自分もいつかそういうトップホースと出会えたら、
凱旋門賞に挑戦できるチャンスがくるんだろうなと思っていましたけど。まぁその夢への挑戦権が今回得られたので。自分にとっても大きな挑戦だと思っています」
――
凱旋門賞に向けてどんな準備をされましたか?
「日本と同じように出走各馬のレースをチェックしていますし、生での
凱旋門賞もチェックしています。その準備のひとつとして先日ロンシャン競馬場で、距離は違いますけども騎乗させてもらいました。僕は具体的なイメージづくりは、いつも枠が確定してから行います。当日のトラックコンディションをチェックし、トレーナーと最終的に協議して最終プランを決めます」
――2013年、
トレヴが勝った
凱旋門賞のVTRは見たと思いますが、その感想は?
福永「過去の
凱旋門賞のレースを見てもあんな勝ち方をした馬は見たことなかったので。かなり衝撃を受けましたし、相当強い馬だなと思いました。今回も参戦しますし、強力なラ
イバルの1頭であることは間違いないですけど、それぞれの馬の
スタイルがあると思うので。僕は
ジャスタウェイの持ち味をいかせるように努めるだけです」
――これ以上、馬場が重くなったら影響は出ますか?
「出るでしょうね。いい方に出るか、悪いほうに出るかわかりませんが」
――レースに向けての抱負を
福永「ドバイに続いて2度目の海外遠征ということで。輸送が前回に比べてすごくうまくいったと聞きますし、乗った感触としてもコンディションは非常に良く感じますんで。ここまではすごく順調にきたんで、あとはレースだけなんで。彼の力を100%発揮できるような騎乗をしたいなと思っています」(取材・写真:花岡貴子)