反撃を期した
朝日杯FS。中団から勝機をうかがった
ナヴィオンだったが、自慢の末脚が不発に終わり、11着に敗れた。レース後の検量室。やや呆れ顔の福永が、淡々とした口調で話した。「かわいそうなぐらいノメっていた」。当日の天気は回復傾向にあったが、レース時の馬場コンディションは稍重。パートナーの力を信じて勝利を目指したが、切れ味という最大の武器を奪われてはお手上げだった。
この中間は厩舎で調整し、1週前追い切りは、5日に栗東坂路で4F57秒1-13秒7(馬なり)をマーク。活気あふれるフットワークで坂を駆け上がった。「いつもと変わりはありません。カイバもよく食べていますからね」と橋口師。巻き返しに燃える指揮官は、天に届くほどの力強い口調できっぱりと宣言した。「きれいな馬場で巻き返します!」。仕切り直しの1戦。今度こそVをつかんでみせる。
朝日杯FSは17着に終わった
メイショウマサカゼ。一気の距離延長、GIと条件が厳しかったが、本田師は「前走は馬場入りからごねていたし、イレ込んで力を出せなかった。普段はおとなしいが、スイッチが入ると一変してしまう」と敗因は気性面であることを説明。巻き返しに向けた1週前追い切りは、3日に栗東Eで6F84秒9-12秒1(馬なり)をマーク。出来落ちはなく、好調をキープしている。「今度はメンコの装着や二人引きにするなど工夫する。脚はあるので落ち着いて臨めれば」と指揮官は反撃を誓っていた。
提供:デイリースポーツ