悪条件を問題にしなかった。
ベルーフは栗東CWで併せ馬。激しい雨のなか、
ダノンシーザー(3歳未勝利)を追い掛けてスタートすると、4角で内へ潜り込む。直線はぬかるんだ馬場をはね返す力強い走りで僚馬に一歩も譲らず、6F85秒4-40秒3-12秒4を記録。併入を果たした。
川田は「重い馬場でもしっかり走れていたし、時計も十分。いい内容だったと思う」と満足そうにうなずく。口向きを含めて現状では粗削りな部分が残るが、この日は真っすぐに駆け抜けて気性の幼さを封印。池江師は「向正面からはいい感じで行けた。少しは(難しい面が)ましになったかなと思う」とホッとした表情を見せた。
過去3戦は2000mにこだわり続けて(1)(2)(1)着の好成績。ただ2戦目は内へささる面をのぞかせ、前走は2角で頭を上げて若さを見せるなど、課題も抱えている。「どこへ飛んで行くか分からないような気性。3歳の夏頃に力をつけていく血統だし、まだまだですよ。コントロールが利くようになれば少し“光”が見えてくるんですけどね」とトレーナーは話す。重賞2勝の
母レクレドールは、気性の激しさで知られた
ステイゴールドの全妹。陣営は難しさと向き合いながら、優秀なDNAを受け継ぐ良血馬の開花を目指す。
「すぐに大人になればいいのだが、心配なのはその点だけ。何とか頑張ってほしい」と鞍上が力を込める逸材。能力を引き出し、初のタイトル獲得へ。クラシック本番へ弾みをつけたい。
提供:デイリースポーツ