川崎競馬場(天候:晴 馬場状態:重)で第64回
川崎記念(第11競走・JpnI・4歳以上オープン・ダート2100m・1着賞金6000万円)が12頭によって行われた。
レースは単勝6番人気の
サミットストーン(船橋)が先手を取ったものの1周目の4コーナーを回ったところで7番人気の
ランフォルセ(
JRA)がハナを奪い、
サミットストーンは2番手に控えた。その後に5番人気の
ムスカテール(
JRA)、差がなく6番人気の
トーセンアレス(船橋)が続き、単勝1.0倍という圧倒的1番人気となった
ホッコータルマエ(
JRA)や2番人気の
ハッピースプリント(大井)は5、6番手でレースを運んだ。2周目に入っても
ランフォルセが飛ばして逃げ、
サミットストーン以下も手を動かしての追走となったが、前半7番手につけていた3番人気の
カゼノコ(
JRA)はポジションを上げて追走して行った。2周目の4コーナー手前では逃げた
ランフォルセは後退し、最後の直線に入るところで先頭に変わった
サミットストーンに
ホッコータルマエが並びかけ、さらに外から
カゼノコが追い込んで3頭の争いとなった。最後はホツコータルマエが抜け出して、追いすがる
カゼノコに4分の3馬身の差をつけて優勝し、このレースの連覇を達成した。勝ちタイムは2分16秒9。勝利騎手は
JRAの
幸英明。3着は1馬身半差で
サミットストーン、4着は4馬身差で大井の
ハッピースプリントで5着が2馬身半差で4番人気の
イッシンドウタイ(
JRA)。
勝った
ホッコータルマエは、
父キングカメハメハ、
母マダムチェロキー(その父Cherokee Run)の牡6歳鹿毛馬。
JRA栗東・西浦勝一厩舎の管理馬。通算成績は28戦15勝(
中央競馬では16戦6勝)となり、重賞勝ちは12勝目で、GI(JpnI)はこれで8勝目となった。
レース後の関係者のコメントは以下の通り。
1着
ホッコータルマエ(
幸英明騎手)
「本当に強い馬です。今日は出たなりで行って、流れ次第では逃げることも出来ましたが、馬を信じて無理せずに行きました。勝負どころの2周目の3コーナーから手ごたえも良く、直線もしっかりと伸びていたので大丈夫だと思いました。去年楽しみにしていたドバイ遠征は今年も楽しみにしています。今年1年ダート界を盛り上げていきたいと思っています。」
(西浦勝一調教師)
「単勝1.0倍で大丈夫かなと思いましたが、幸騎手がうまく乗ってくれました。去年のJBCの後から馬が変わってきて、走ることを楽しむようになりました。今日は最初に砂をかぶって怒ったみたいですが、2周目の向う正面で外に出していたので大丈夫だと思いました。直線を向いてからは、この形になれば負けない馬なので安心して見ていられました。今後については馬を見てから決めますが、ドバイには絶対行きたいと思っています。」
3着
サミットストーン(
石崎駿騎手)
「今日はスタートがうまく切れたら逃げようと思っていました。先頭に立った後に
ランフォルセが来て、リズムは崩れなかったのですが、仕掛けが難しくなってしまいました。このメンバーでは全てがうまくいかないと厳しいです。惜しかったですが、甘くないです。」
4着
ハッピースプリント(
吉原寛人騎手)
「3コーナーから4コーナーにかけて動けなかったのが最後の着差になりました。今後につなげたいと思います。」
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI