3400mの長丁場で争われるダイヤモンドS(GIII)に出走予定の美浦所属各馬について、関係者に取材した。
昨年に続き2連覇を狙う
フェイムゲーム(牡5・美浦・
宗像義忠)について、宗像調教師。
「前走のAJCC(GII・2200m・12着)はこの馬には流れが合いませんでしたし、距離も少し足りませんでした。レース後は在厩で調整していますが、順調です。北村(宏)騎手の指示に素直に従うかどうかが今週(2/18)の追い切りのポイントでしたが、スムーズでしたし、良い内容だったと思います。馬の状態も良いですね。
去年のこのレースを勝っていますので、ハンデ58キロは仕方ないですね。スタートが良くないので後ろからの競馬になってしまいますが、距離が長いので道中どこかで挽回できると思います。頑張ってほしいです」
3000mの
万葉S(OP)に優勝してここに臨む
ステラウインド(牡6・美浦・
尾関知人)について、尾関調教師。
「距離が長いレースに臨むということで、前走時の調教は馬場を2周りして調整しました。今回も2周りして単走で追いました。1周目は他の厩舎の追い切りと重なって、ガーッと行くようなところがありましたが、それが逆に良い練習になりました。
使い込むと調子が下がるところがある馬なので、このレースまで間がゆったり取れたのは良かったです。今週(2/18)の追い切りの感じが良かったですし、先週ジョッキーに乗ってもらってだいぶ競馬モードになってきました。装鞍所やパドックで落ち着きが出てきて、そこで体力を使わなくなった分、レースでプラスになっていると思います。あとはステイヤー相手にどれくらいやれるか、今回は試金石になりそうですね」
2月一杯で定年となる鈴木康弘調教師にとって最後の重賞出走となる
カムフィー(牡6・美浦・鈴木康弘)について、鈴木調教師。
「前走の
早春S(1600万下・4着)のレース後、横山(典)騎手に聞いてみると、スタートしてすぐに外に行ったので、そこで物見をさせて落ち着かせてから馬群に入れて、前に壁を作って走らせたということでした。今回は前走より落ち着いていますし、スタートしてすぐにカーブなので、前に壁を作ることができれば問題ないでしょう。
去年からオーナーとは、ダイヤモンドSに出走させたいと話をしていたんですよね。今回は
柴田善臣騎手が騎乗しますが、最後だからということで、51キロの斤量でも乗ると言ってくれました。善臣騎手がせっかくそう言ってくれて体作りもしてくれるわけですから、頑張りたいですね」(取材・写真:佐々木祥恵)