15日、
船橋競馬場にて2歳馬のトレーニングセール「千葉サラブレッドセール」が開催された。
昨年の当セリには
ミュゼエイリアン(
毎日杯)、
ノットフォーマル(
フェアリーS)と2頭の重賞ウィナーが上場しており、その実績から今回は例年以上の盛況を見せた。
今年の注目は、何といっても2010年のダービー馬・
エイシンフラッシュの半弟「
ムーンレディの2013」(
父:ディープインパクト)の上場。開始前から史上最高落札額の更新が期待されていた。
セリ前に行われた「公開調教」では、最後からの2番目の組で登場し、上がり2F「24.6」1F「11.4」というタイム。セリが始まると、兄譲りの漆黒の馬体とオーラで、登場するなりこの日一番の歓声が沸いた。
お台価格・8千万円でスタートも即座に1億円の声が挙がる。価格は見る見るうちに跳ね上がり、当セリ史上最高額となる1億9千万円で落札された。落札したのは、
マツリダゴッホらを所有した高橋文枝氏。会場で付き添っていた
国枝栄調教師(美浦)とともに喜色満面だった。
また当セリの総売上額は12億4千万円を超え、売却率も93.0%と、ともに過去最高を記録。終了後、代表を務める吉田照哉氏は「事故なく無事に終わり、ホッとしている。来年もぜひこのセリに良い馬を送り出したい」と語った。
■「
ムーンレディの2013」の公開調教&セリに密着