夏の札幌で3連勝してきたキタサンヒボタン(父フジキセキ)が、安定したレース運びで4連勝を飾った。夏の札幌当時はソエに悩まされていて、調教は角馬場中心でいつも軽め。3連勝もしながら一度も1番人気になったことがない馬だった。絶えず危なっかしいムードがあった。今回は直前は軽めだったとはいえ、一週前にCWで好タイムで追われ、札幌当時よりずっと運動量は増えていた。さらには当日輸送もあったから、マイナス12キロの470キロの馬体重はこれでいいのだろう。
母キタサンクインの産駒は、キタサンテイオー、キタサンフドー、キタサンチャンネルなどみんな活躍しているが、このキタサンヒボタンがもっとも出世するだろう。3代母はタケユタカ(父パーソロン)といい、北関東の名馬カネユタカオーの母になる。
ツルマルグラマー(父フジキセキ)は、夏の小倉以来の2戦目で、プラス14キロ。もまれる多頭数のインも不利だったが、スケールは勝ち馬と互角以上。まだまだ未完成だけに大きく変わってくるかもしれない。勝ち時計の1分22秒6は平凡だが、これは今年の京都の芝が荒れているためで、例年通りの1分21秒台の価値はあるとみていい。
もう1頭の人気馬キタサンオウシャン(父キングマンボ)は、前半かかり気味。一気にまくったレース運びも少し強引すぎた。