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なんとか外国馬から穴馬を見つけたい

  • 2001年11月20日(火) 00時00分
 JC・JCダートがやってきた。最近、来日メンバーがしょぼいという類の不満を各地で聞くが、なんだかんだ言って毎年日本には名のある馬が1頭と好走できる馬が1頭(両者が同一馬であることもあり)くらいは来ている。本当にスカスカだったのは98年(日本馬1〜3着)くらいだと思う。

 ではなぜ「JCはショボい」と思えてしまうのか。それは日本馬が強すぎて、かつてのように外国馬の脅威を感じないからだろう。さらに、専門紙や日刊紙でシルシを打つ人の多くは海外競馬についてあまり知識が無いから、予想も日本馬を中心にしたものになりやすい。その結果、日本馬が過剰人気になりすぎて、しかもその日本馬が来てしまうという、ギャンブルとしてあまり魅力のない事態が続いているように思う。

 今年のJCもテイエムオペラオー、メイショウドトウという定番に加えてジャングルポケットにはペリエが乗ることとなり、さらにナリタトップロードは復帰するわ、ステイゴールドは片側ブリンカーを装着するわで、ほとんど国内レースのノリで予想することが可能である。しかし、それでは「期待値的に得」な馬券には辿り着けない。あくまでギャンブルの筋道としては、インディジェナス的なタイプの食い込みを見つけなくてはならない。
 私はそれをパオリニ(父がランドで兄がプラティニと、日本適性豊富)だと見ている。ただ、外国馬は状態抜きで話すわけにはいかないので、もうしばらく見極めは要だろう。

 ちなみに今年は公開調教が金曜日(祝日)なのでご注意を。さらに15時からは渋谷のプラザエクウスで、私がパーソナリティを務めるラジオたんぱ「ウィークエンドパドック」の公開収録がある。合田直弘さんと、ひょっとしたら外国馬調教師を交えてお得な情報を提供できそうなので、お時間のある方はお運びいただきたい。もちろん、JCダート検討の方もじっくり行う予定である。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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