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週刊サラブレッド・レーシング・ポスト

  • 2001年11月28日(水) 00時00分
 今週の月曜日から、英国ニューマーケットでは、欧州最大にして最高のブリーディングストックセール「タタソールズ・ディセンバーセール」が開催されている。メインとなるミックスセッション(12月3日から6日)は、デインヒル、サドラーズウェルズなどリーディングサイヤーを受胎している繁殖牝馬を中心に1200頭が上場予定だが、興味深い上場馬を御紹介したい。

 上場番号1230番プルームブルーペイルは、G1ラフォレ賞勝馬ポップラーブラフの母。インディアンリッジを受胎しての上場である。

 上場番号1347番マイルトレインは、昨年のロイヤルアスコットのG2リブレスデイルSを制した現役の牝馬。このまま現役として使ってもよいし、購買者の意向によっては、引退させて来春から繁殖入りさせても良い。

 上場番号1484番カルデールは、昨年G1ナショナルS、G1グランクリテリウム等で2着となったキングスカウンティの母。シンダーやクイーンズロジックの父として知られるグランドロッジを受胎しての上場。

 上場番号1505番グリーンヴェラは、今年のG1アスコットGC優勝馬ロイヤルレベルの母。ザフォニックを受胎しての上場。

 上場番号1542番ワキーナは、G1ヴィトリアデカプアの勝馬で、タイキシャトルが勝ったG1ジャックルマロワ賞にも出走していたワキーナオの母。デザートプリンスを受胎中。

 上場番号1559番ティスジュリエットは、アメリカのG1シュヴィーH勝馬。アントレプレナーを受胎しての上場。

 上場番号1651番ピッパロングは、昨年スプリントCを勝っている現役の牝馬。来年も現役でも良いが、5歳という年齢と、当世流行りの血脈とはアウトクロスになる血統構成から、繁殖牝馬としてより大きな価値のある馬だろう。

 上場番号1746番ヘヴンオンリーノーズは、昨年のG1愛ダービー2着馬グラインドボーンの母。お腹の中には、これが初年度産駒となるモンジューだ。

 上場番号1752番マグニフィセントスターは、G1ヨークシャーオークス勝馬。リナミックスを受胎しての上場。

 この他、現役の牡馬では、一昨年のG2ダンテS勝馬サルフォードイクスプレス(上場番号は1372番)、今年のサンダウンマイル勝馬ニコバー(1373番)らが上場予定。また、種牡馬では、スプリンターズSにも来日したことのある、G1ナンソープS勝馬ソーファクチュアル(上場番号1396番)が売りに出されている。

 結果はまた、後日のコラムで。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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