勝ち時計は1分07秒8。コースレコードはもちろん、2歳馬の1200mの日本レコードだった。この日、1000万条件の芝1600mに1分33秒4が記録されたり、準オープンの芝2500mで2分31秒7が飛び出している。昨年のこの時期の芝は荒れていたが、今年は12月とすれば芝の状態が抜群にいい。良馬場が続いてくれれば、有馬記念も2分31秒台の好時計の決着になるかもしれない(昨年は2分34秒1だった)。
途中から先頭を奪ったタガノチャーリーズの前半は32秒5。スプリンターズS並だった。それでも大バテせず1分08秒1で乗り切っているから、タガノチャーリーズのスピードは素晴らしいが、それをスケールで上回ったのが同じ外国産馬サーガノヴェル(父バウンダリーはダンチヒ直仔)だった。
好位のインを楽々と追走。このペースを追走しながら上がり34秒8−12秒5でまとめている。海外には2歳以上のスプリント戦も珍しくないが、1分07秒8の時計が示すように、サーガノヴェルのスプリント能力は早くも古馬のAランクの馬にも見劣らない。
ブルーリッジリバーは激しい流れになって1400〜1600mを経験している強みが生きた。
1番人気のアローキャリーは大負けしたわけではないが、前走の阪神JFと異なり流れが速すぎ自分のペースではなかった。