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フェアリーS

  • 2001年12月17日(月) 13時04分
 勝ち時計は1分07秒8。コースレコードはもちろん、2歳馬の1200mの日本レコードだった。この日、1000万条件の芝1600mに1分33秒4が記録されたり、準オープンの芝2500mで2分31秒7が飛び出している。昨年のこの時期の芝は荒れていたが、今年は12月とすれば芝の状態が抜群にいい。良馬場が続いてくれれば、有馬記念も2分31秒台の好時計の決着になるかもしれない(昨年は2分34秒1だった)。

 途中から先頭を奪ったタガノチャーリーズの前半は32秒5。スプリンターズS並だった。それでも大バテせず1分08秒1で乗り切っているから、タガノチャーリーズのスピードは素晴らしいが、それをスケールで上回ったのが同じ外国産馬サーガノヴェル(父バウンダリーはダンチヒ直仔)だった。

 好位のインを楽々と追走。このペースを追走しながら上がり34秒8−12秒5でまとめている。海外には2歳以上のスプリント戦も珍しくないが、1分07秒8の時計が示すように、サーガノヴェルのスプリント能力は早くも古馬のAランクの馬にも見劣らない。

 ブルーリッジリバーは激しい流れになって1400〜1600mを経験している強みが生きた。

 1番人気のアローキャリーは大負けしたわけではないが、前走の阪神JFと異なり流れが速すぎ自分のペースではなかった。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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