スマートフォン版へ

中山金杯

  • 2002年01月07日(月) 12時41分
 逃げた5歳ゴーステディのペースは1000m通過59秒3。このくらいのペースで引っぱってくれるともっとも時計が速くなる。また、逃げたゴーステディ自身も1分59秒1の好時計でギリギリ3着に残っている。この馬、引きつけてスローで行くより、これからはこのくらいの平均ラップで飛ばした方がいい。

 勝ったのはパターン通り、若い4歳馬でなおかつ関西馬のビッグゴールド。これで東京コースの2000〜2200mは2、1、1着となった。坂を上がって競る形になってから伸びてくる馬だけに、東京コースには抜群の適性がある。1分59秒0(上がり34秒7)で乗り切れればまだ成長しそうなだけに、秋の天皇賞のころは伏兵ぐらいの位置に浮上するかもしれない。
 2着に伸びてきた6歳牝馬タフグレイスはここが引退レースといわれていたが、うまくバラける位置を進んだ江田照騎手の好プレーだった。それにしても江田騎手、有馬記念のアメリカンボスから勢いに乗っている。年が明けてからも再三、再四、伏兵で大駆けし連日にわたって万馬券の主役になっている。

 2番人気のイーグルカフェは57キロと恵まれたハンデだったが、追ってもう一歩スパッと切れない。これからも勝ちみの遅さはついて回る。3番人気のエアスマップは流れに乗って力は出し切っている。もう年が明けて7歳馬(旧8歳馬)。もう上がり目はない。

 6歳トウカイポイントは良くみえたが案外の内容で、5歳トーヨーデヘアは2000mは長かったようだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング