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共同通信杯

  • 2002年02月04日(月) 13時00分
 今年は抜け出したトップグループがみんな冬の休みになっていること。また、京成杯2000mが東京で行われたこともあり、やや手薄なトキノミノル記念だった。

 中で、勝ったチアズシュタルクだけは迫力十分。追って一気に伸びてきた。中団から上がり35.0秒。姉の桜花賞馬チアズグレイスほど気難しい面はなく、首も高くない。また太めになる心配もなく、これでクラシックの有力馬に加わったとしていいだろう。

 まだ荒っぽいストライドだが、それだけにこれからもっと良くなる可能性を秘める。山内厩舎のハードトレーニングに応えられそうなたくましいタイプだ。

 着差は少ないが、ほかはスケールで大幅に見劣った。5ハロン通過61.4秒のスローで逃げているサンヴァレーの逃げが大逃げにみえるようでは、レースに臨む構えからして、非常にさびしく、また自信のなさが現れているとしか考えられない。

 石崎騎手を配したセイコーアカデミーがインをついて3着したが、フットワークが小さくこれが限界。サスガ、ロイヤルマイル、アイアムツヨシあたりは残念ながら、クラシック戦線からは完全に脱落した。

 この程度のメンバーならと期待したココモキングも、まったく距離が合わなかったとはいえ、このペースならもう少し粘れないとオープンの壁は厚い。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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