今年は抜け出したトップグループがみんな冬の休みになっていること。また、京成杯2000mが東京で行われたこともあり、やや手薄なトキノミノル記念だった。
中で、勝ったチアズシュタルクだけは迫力十分。追って一気に伸びてきた。中団から上がり35.0秒。姉の桜花賞馬チアズグレイスほど気難しい面はなく、首も高くない。また太めになる心配もなく、これでクラシックの有力馬に加わったとしていいだろう。
まだ荒っぽいストライドだが、それだけにこれからもっと良くなる可能性を秘める。山内厩舎のハードトレーニングに応えられそうなたくましいタイプだ。
着差は少ないが、ほかはスケールで大幅に見劣った。5ハロン通過61.4秒のスローで逃げているサンヴァレーの逃げが大逃げにみえるようでは、レースに臨む構えからして、非常にさびしく、また自信のなさが現れているとしか考えられない。
石崎騎手を配したセイコーアカデミーがインをついて3着したが、フットワークが小さくこれが限界。サスガ、ロイヤルマイル、アイアムツヨシあたりは残念ながら、クラシック戦線からは完全に脱落した。
この程度のメンバーならと期待したココモキングも、まったく距離が合わなかったとはいえ、このペースならもう少し粘れないとオープンの壁は厚い。