2歳トレ−ニングセ−ル・サ−キットの幕開けを飾る、OBCコ−ルダ−セ−ルが、2月5日にフロリダで行われ、平均価格は前年比10.1%アップの11万4千ドルに上昇したが、主取り率も前年の27.7%から35.2%に上昇。必ずしもヘルシ−とは言いがたいマ−ケットとなった。
最高価格は、上場番号106 の父セイントバラ−ドにつけられた50万ドル。母マジックグリ−ムが欧州でG1コロネ−ションS2着、G1ジャックルマロワ賞3着という成績がある良血馬だが、昨年のキ−ンランドセプテンバ−では2万5千ドルという安値で仕入れられていた馬である。1回目の公開調教で1F=10秒4の好時計をマ−クしていたこともあって、ここでは値が上がり、最終的にはテキサス在住の馬主ジェ−ムス・マッキングヴェイル氏が購買に成功した。
日本人によると見られる購買は3頭。14万ドルで購買された上場番号7は、父スウォ−ドダンスの牡馬。1回目の公開調教で1F=10秒4をマ−クして、フィジカル面での高さを証明。父はア−リントンミリオン勝馬マ−リンを出しているように、芝への適性もあるはずで、日本でのデビュ−が待ち遠しい1頭である。
10万ドルで購買された上場番号41は、父アウトオヴプレイスの牝馬。2回目の公開調教で2F=22秒4の好時計をマ−クして注目された馬だ。父アウトオヴプレイスは現役時代、故障なく25戦を消化した馬で、牝馬ながらこの馬にも丈夫に駆け続ける能力が備わっているはずである。
9万5千ドルで購買された上場番号162 は、父テイルオヴザキャットにとって初年度産駒の1頭となる牡馬。父が7ハロンのG2キングズビショップSの勝馬で、母の兄弟にケンタッキ−Cスプリントの3着馬がいることから、この馬もスプリンタ−として大成することが期待される。
次に予定されるメジャ−な2歳セ−ルは、昨年日本でクロフネ、ノボトゥル−という2頭のG1勝馬を出したファシグティプトン・コ−ルダ−セ−ル(2月26日)。来週のこのコラムでは、17日に行われる1回目の公開調教の記録とともに、主な上場馬を御紹介したい。