既に皆さん御存知のように、中山の落馬事故で武豊騎手が骨折し、長期戦線離脱を余儀なくされた。春のG1シーズンを前に、御本人にとってもファンにとっても不幸な出来事であった。
武豊ほどの騎手ともなると、お手馬のレベルもかなりのものだけに、離脱による影響はあちこちにおよぶ。さっそくというか、今週の弥生賞でもモノポライザーが後藤騎手に乗り替わる予定だ。
弥生賞といえば本命サイドの馬が強いレース。しかもサンデーサイレンス産駒は昨年掲示板を独占したようにこのレースに強いし、そこへ加えて武豊。あらゆる要素が揃ったここは、穴党にとってはありがたくない話だが、まず間違いなく勝ち負けだろうと思われていた。そこから後藤騎手へ乗り替わってどうなるか、という話だ。
そこで今回は乗り替わりに関するデータをご披露しよう。後藤騎手のデビュー以降通算連対率は20.7%(データは武豊騎手骨折前週の2月17日まで。以下同様)、単勝回収率は91%・複勝回収率は89%となっている。
そのうち、前走も自分が乗っていた馬での連対率は22.8%で、回収率は単勝63%・複勝85%である。
気になる武豊騎手からの乗り替わりだが、過去に46例あり、連対率21.7%・単勝回収率88%・複勝回収率107%という成績。複勝回収率を見るに、多少は人気落ちするせいか、馬券的には乗り替わりがプラスという結果が出ている。
ちなみに後藤→武豊という乗り替わりでの連対率は23.7%で回収率は単48%・複67%。武豊トータルの連対率34.5%・回収率(71%・76%)より数値は低い。
裏表どちらのデータを見ても武豊→後藤をマイナスとする根拠はなく、むしろ馬券だけを考えればプラス。モノポライザーはズバリ、買いだろう。