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週刊サラブレッド・レーシング・ポスト

  • 2002年02月27日(水) 00時00分
 昨年のセールから、オフィサー、ケイムホーム、ハビブティと、3頭の2歳G1勝馬が誕生。2歳トレーニングセールの最大手に相応しい、堂々たる実績を残した『バレッツ・マーチセール』が、今年も3月5日にカリフォルニアで開催される。167頭の上場予定馬の中から、注目馬を挙げて行きたい。

 上場番号31は、日本で走りラジオたんぱ賞などを制したエーピーグランプリの全弟(父ジェイドハンター)。本場の姉ルーリングも、フランスにおける重賞入着馬である。

 上場番号46は、父ゴーンウェストの牝馬。母の兄弟に2001年のインターナショナルクラシフィケーション古馬長距離部門で世界第一位となったビエナマードがいる。

 上場番号58は、南アフリカの年度代表馬ウルフパワーを父に持つ牡馬。25日に行われた1回目の公開調教で、1ハロン=10秒2の好時計をマークした快速馬である。

 上場番号74は、父タバスコキャトの牝馬。母オンリークイーンズがG1デモワゼルS勝馬、姉にベルデイムS、ガゼールSとG1・2勝のタクタイルがいるという、飛び切りの良血である。

 上場番号100は、父プルピットの牡馬。祖母ミシシッピマッドがG1勝馬という血統に加えて、この馬自身イヤリングセールで45万ドルという高値で仕入れられているように、フィジカルな面でもトップクラスにある逸材である。

 上場番号106は、昨年のこのセールで購買され、G1シャンパンS、G2デルマーフューチュリティ、G3ベストパルSなどを勝ちまくったオフィサーの全弟(父バートランド)。

 上場番号125は父インエクセスの牝馬。25日に行われた1回目の公開調教で、1ハロン=10秒1の最速時計を叩き出した馬だ。姉カヴァーギャルがG2勝馬と血統も良く、注目の1頭である。

 上場番号151も、1回目の公開調教で1ハロン=10秒2を出した、父ベイツモーテルの牡馬。母の兄弟にG2ケルソH勝馬ラッキーコインがおり、血統的にもしっかりしている。

 来週のこのコラムで、今週フロリダで行われたファシグティプトン・コールダーセールの結果をお届けし、その翌週にバレッツの結果をお知らせしたい。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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