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フィリーズレビュー

  • 2002年03月11日(月) 12時39分
 人気のキタサンヒボタンはオーバーホールしたのに、なんとマイナス6キロ。これで12月のジュベナイルFの上位5頭は今年の春、みんなマイナス体重か変わらずでの再出発となってしまった。どうしたのだろう。成長をみせた馬は1頭もいないことになる。

 タムロチェリー、アローキャリー、オースミコスモ、キタサンヒボタン、マイネヴィータの上位5頭は、今年みんな負けての出発となったのだから、勢力図は激変している。

 12月のG1で上位を占めた馬はみんな信用できない。カネトシディザイアも含め既成勢力は、充電に失敗した危険が大きい。考えてみるとどの馬も残念ながらクラシックに実績のある陣営の馬ではない。難しいものだ。

 今年の3歳牝馬クラシックは、ここへきて台頭してきた馬、つまり新勢力が中心だろう。たとえば、土曜の中山で素晴らしい才能をみせたトミケンクラウン、2月のクイーンCを制したシャイニンルビー、そしてこの日台頭したサクセスビューティ、キョウワノコイビトなど、まだプラスアルファのある馬が中心だろう。

 大接戦になり、きわめて比較の難しい今年の牝馬路線は面白そうだ。

 G3クリスタルCは、最後は牡馬のカフェボストニアンの方がパワーで上回ると考えたが、直線の不利は関係なし。文句なく牝馬サーガノヴェルの方がランクが一枚上だった。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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