なにが一番人気になるのかさえはっきりしない混戦桜花賞。競馬週刊誌のシルシを見る限りではオースミコスモやシャイニンルビーの評価が高いようだが、両馬とて絶対という信頼感のある馬ではない。オースミコスモは過去2走とも「勝てるかも」という瞬間が無いままの惜敗だったし、シャイニンルビーは「岡部ジンクス」(桜花賞に勝てない)と「サンデーサイレンス×ノーザンテーストジンクス」(G1に勝てない)をダブルで抱えている。
こういう分からない時こそデータで買うべき基準を定めよう。まずはかなり確かそうな基準としてこれを示したい。
「前走オープンで4着以内が絶対条件」
トライアルの出走資格獲得基準が3着以内なのだから「桜花賞好走馬の前走着順」が小さい数字になるのは当然である。しかし、桜花賞の場合は極端なのだ。
平成以降、桜花賞での連対馬は当然13×2で26頭。そのうち前走1着だったのは12頭、2着は5頭、3着は3頭、4着は5頭。5着以下から復活したのは、前走チューリップ賞が不良馬場だったチアズグレイス1頭しかいない。
しかも500万下を勝ったばかりで桜花賞連対したのは2頭だけだから、事実上「前走オープンで4着以内」が絶対条件となる。前走で負けた実力馬の復活を狙うにしても、前走4着以内が絶対条件である。
もうひとつ有力な条件がこれ。
「前走1600m組が圧倒的優位」
チューリップ賞組が優勢ということもあるのだが、距離延長・短縮で来る馬よりかわらず1600mで使われる馬が成績上位なのだ。買う順番としては「前走マイルで4着以内」→「前走1400mで4着以内」ということになる。
前走オープンのマイル戦で4着以内しているのはオースミコスモ、サンターナズソング、シャイニンルビー、チャペルコンサート、ヘルスウォール。配当的に足りるなら5頭BOX、足りないなら逃げ馬不利ゆえヘルスウォールを切っての4頭BOXだろう。