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前走マイル戦4着以内を買え

  • 2002年04月02日(火) 00時00分
 なにが一番人気になるのかさえはっきりしない混戦桜花賞。競馬週刊誌のシルシを見る限りではオースミコスモやシャイニンルビーの評価が高いようだが、両馬とて絶対という信頼感のある馬ではない。オースミコスモは過去2走とも「勝てるかも」という瞬間が無いままの惜敗だったし、シャイニンルビーは「岡部ジンクス」(桜花賞に勝てない)と「サンデーサイレンス×ノーザンテーストジンクス」(G1に勝てない)をダブルで抱えている。
 こういう分からない時こそデータで買うべき基準を定めよう。まずはかなり確かそうな基準としてこれを示したい。

「前走オープンで4着以内が絶対条件」

 トライアルの出走資格獲得基準が3着以内なのだから「桜花賞好走馬の前走着順」が小さい数字になるのは当然である。しかし、桜花賞の場合は極端なのだ。

 平成以降、桜花賞での連対馬は当然13×2で26頭。そのうち前走1着だったのは12頭、2着は5頭、3着は3頭、4着は5頭。5着以下から復活したのは、前走チューリップ賞が不良馬場だったチアズグレイス1頭しかいない。

 しかも500万下を勝ったばかりで桜花賞連対したのは2頭だけだから、事実上「前走オープンで4着以内」が絶対条件となる。前走で負けた実力馬の復活を狙うにしても、前走4着以内が絶対条件である。

 もうひとつ有力な条件がこれ。

「前走1600m組が圧倒的優位」

 チューリップ賞組が優勢ということもあるのだが、距離延長・短縮で来る馬よりかわらず1600mで使われる馬が成績上位なのだ。買う順番としては「前走マイルで4着以内」→「前走1400mで4着以内」ということになる。

 前走オープンのマイル戦で4着以内しているのはオースミコスモ、サンターナズソング、シャイニンルビー、チャペルコンサート、ヘルスウォール。配当的に足りるなら5頭BOX、足りないなら逃げ馬不利ゆえヘルスウォールを切っての4頭BOXだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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